ローンディールダイジェスト2024-越境で広がっていく仲間の輪-
① 『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』を出版。「WILL-ACTION Lab.」もスタート
ローンディールで提供する「WILL発掘ワークショップ」の開発者である大川陽介が、 「WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を、3月22日に出版。
2月17日より開始したクラウドファンディングでは300%を達成し、発売前重版も決定しました。同時に、「WILL-ACTION Lab.」も発足し、大川が所長に就任。WILLを起点にした研修プログラムにも力を入れ、「WILL活」の輪がどんどん広がっています。
また、クラウドファンディングでは「未来のWILLを育てたい」という大川の思いに共感が集まり、約700冊分のご支援をいただきました。教育事業団体「一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム」(島根県松江市、代表理事:岩本悠)にも協力いただき、北海道から沖縄まで152の学校・教育機関に届けられました。若者たちが自らの「意志」を見つけ、地域社会の持続可能な未来をつくる一助となることを目指しています。
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② 新たな体制で迎える2024年
2024年、ローンディールでは組織体制の変更を行い、より強固な基盤を築きました。これまで最高顧客責任者を務めてきた大川陽介が「WILL-ACTION Lab.」所長に就任したことに伴い、笠間陽子が新たに最高顧客責任者の役割を引き継ぎました。笠間は「人事のための対話会」や「上司のための1on1講座」を主催し、組織の成長をリードしています。
また、ミドルマネジメント向け越境プログラム「outsight(アウトサイト)」では、ファシリテーターを務めていた光村圭一郎がプロデューサーとして全体の企画統括を担当することとなりました。さらに10月には一般社団法人スタートアップエコシステム協会の代表理事である藤本あゆみさんが新たなファシリテーターとして加わりました。
新体制のもと、より多様なチャレンジを行ってまいります。
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③ 越境プログラムが大企業100社突破!事例から見る成果
ローンディールは2015年に事業を開始し、これまでに多くの企業と越境学習プログラムを展開してきました。今年、おかげさまで私たちの「越境プログラム」を導入した大企業が累計で100社を超えました。
具体的には、大企業人材を一定期間スタートアップに派遣する「レンタル移籍」に加え、2021年にはミドルマネジメント向けの「outsight」、2023年には業務時間の20%を活用してスタートアップに参画する「side project」といった新たなプログラムを開始し、多様なニーズに応えています。これら3つのプログラムを合わせ、導入企業は計116社(2024年12月時点)に達し、業界内で最多の規模となっています(当社調べ)。
また、受け入れるスタートアップ企業も年々増加し、その数は800社を超えました。
このような広がりの中で、さまざまな成果も生まれています。たとえば、NTTドコモとチカクが協業を実現。チカクで越境経験を積んだ島杏奈さん(NTTドコモ)が、架け橋となり、オープンイノベーションに大きく貢献しています。⇨ 島さんのインタビュー記事はこちら
また、日産自動車から移籍した大久保翔太さんは、移籍終了後、社内のビジネスコンテストで受賞。起案した「NISSANネジマル」が商品化されました。越境後も情熱を持って取り組み続け、このように組織内で新たな価値を生み出す事例も増えています。
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④ 「side project」累計100名突破! 広島でイベントも開催
業務時間の20%を活用し、3ヶ月間スタートアップで働く「side project」の累計参加者がおかげさまで100名を突破しました。今年の第3期ではサッポロビールやKDDI、J:COMが新たにプログラムを導入し、29名の大企業人材がスタートアップ21社でプロジェクトに参画。参加者の約8割が、社外での経験を通じて自身のキャリアや強みを再認識し、新たなキャリアの方向性を見出しています。
また、広島市にある「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」でイベントも開催。大企業人材の活用をテーマに、地域課題の解決と事業成長を両立させる新たなモデルについて議論。地域でも広がりが生まれています。
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⑤ 挑戦を支えるメンターの存在
挑戦する出向者を支えるメンターの方々が増えています。「レンタル移籍」では、ひとりの移籍者にひとりのメンターが伴走しますが、現在56名のメンターが登録しており、新規事業のスペシャリストや経営者など、経験豊富で、多彩なバックグラウンドを持つ方々がいらっしゃいます。
それぞれの専門知識と経験を活かし、挑戦をサポートするメンターの存在は、「頼れる伴走者」として、ともに越境人材の成長を目指しています。
⇨メンターの方々はこちらのページの「MEMBER」よりご覧ください。
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⑥ 「人事のためのオンラインフォーラム」を開催。そして対話会も30回を突破!
2024年も、ローンディールは人事の方を対象とした学びと対話の場を提供し続けています。9月から10月にかけて開催された「LoanDEAL Forum2024」では、「人事のためのオンラインフォーラム - 人を惹きつける会社は社員を社外で育てている」をテーマに、全4回にわたるオンラインイベントを実施。
ゲストには、クロスフィールズ代表・小沼大地さんやエール取締役・篠田真貴子さん、越境学習研究の第一人者である石山恒貴教授といった業界トップの方々合計9名が登壇し、参加者と共に「社外で人を育てる意義」について議論しました。延べ615名以上の方にご参加いただき、大いに盛り上がりました。ご参加いただいたみなさま、改めてありがとうございました。
⇨イベントの記事・動画の一部をこちらからご覧いただけます。
さらに、月1回のペースで開催している「人事のための対話会」。は大企業・ベンチャーの垣根を超えた人事コミュニティです。参加者がアウトプットし、互いから学び合う場として、おかげさまで今年30回を迎えることができました。人事部門の方でなくとも、新規事業やマネージャーの方など、人や組織の可能性を信じる方であればどなたでもご参加いただけますので、ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
⇨ レポート記事を一部ご紹介しています。
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⑦ 本間浩輔氏が監修する「上司のための1on1講座」を9月より開講
越境学習経験者を起点とした組織成長の加速を支援するため、主には越境プログラムの導入企業を中心に、研修講座「越境者に伴走する上司のための1on1講座」を開講。日本企業における1on1の第一人者であり、ローンディールのアドバイザーでもある本間浩輔さんにプログラム監修および講師として携わっていただきました。
講座では1on1や越境経験を活かす方法の解説といったインプットと、エクササイズや実際の部下との1on1の実践といったアウトプットを重ねていただきました。受講者の皆さんから「重要な点をシンプルに、そして実践をもとに学べた」「1on1を行うことのメリットの理解に加え、自分のマネジメントの幅を拡げることが出来た」といったコメントがありました!
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⑧ 『さとのば大学』の私募債を購入。社会的孤立の支援も
地域と共に歩む大学生たちの挑戦を応援するため、「さとのば大学」の私募債を購入しました。この支援を通じて、若い世代の越境や挑戦するマインドの醸成に貢献できたらと考えています。
また、社会的孤立を防ぐ活動を行う「認定NPO法人 抱樸(ほうぼく)」に対しても寄付を行い、誰もがつながりを持ちながら生きられる社会づくりを支援しました。
私たちは、越境を通じて挑戦の場を広げ、誰もが新たな未来へ踏み出せる社会を目指していきます。
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⑨ 今年、累計3,000人以上の越境をサポートしました!
先にご紹介したように、ローンディールでは、「レンタル移籍」、「outsight」、「side project」など、実践的な学びと挑戦の場を創出しています。また「人事のための対話会」、「WILL-ACTION Lab.」など、その幅も広がっています。
そうした中、今年は累計3,000人以上がプログラムに参加してくれました。ベンチャーでの実務や他流試合・内省などを通じて得られた経験が、個人の成長や組織の変化につながり続けることを信じて、私たちはこれからも、多様な挑戦を行う個人と組織に越境機会を提供し続けていきます。
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⑩ 「キャリアオーナーシップ経営アワード」を受賞
私たちは、社員全員を「創業メンバー」と位置付け、個々人が自分らしく働きながら事業に取り組める仕組みや文化を構築しています。その結果、パーソルキャリア株式会社が主催する「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2024」において「人事/HRの変革部門 最優秀賞(中堅・中小企業の部)」を受賞しました。
社員の副業率と短時間正社員比率がともに70%に達し、個々が主体的にキャリアを考え、構築する風土が醸成されています。 全社員が一丸となって取り組む姿勢や、高い副業率・短時間正社員比率を通じて社員が自らのキャリアを積極的に構築している点が評価されました。
今後もローンディールは、みなさまと一緒に、社内外でのキャリアオーナーシップを推進し、個人と組織の持続的成長を目指していきたいと思います。
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このほかにも、今年は「IVS2024 KYOTO」や「HRカンファレンス」、組織学会での登壇をはじめ、学生の方々との交流など、多くの場面で貴重なご縁をいただくことができ、仲間も増えました。私たちが多様な挑戦を続けていけるのは、みなさまの挑戦やサポートがあってこそです。
来年も、大切な仲間とともに、新たな挑戦や広がりが生まれることを心から楽しみにしています。これからもローンディールをどうぞよろしくお願い致します!
(&LoanDEAL 編集部)