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8人の会社員が”はみだして”見つけた、人生において大切なこと。

 会社員の選択肢が、ここ数年で一気に増えたと思いませんか。転職や複業、プロボノや地域活動、起業など、会社員をしながら何かをしているという人がみなさんの周りにも増えてきていませんか。もしかしたらみなさんご自身がそうかもしれませんね。

 さて「4th place lab」では、はみだして、ためそう。をコンセプトに、地域も職種も年代もバラバラの54名が、会社や肩書きを超えた個人活動を行なっています。課題感もテーマもみなさんバラバラなんですが、本業でも複業でもなく、自分の人生において大事なことに取り組んでいるのが特徴です。 家族のこと、働く中で感じていた違和感、自らの原体験をもとに誰かを救いたいという思い。そして、たまらなく好きなこと・・・。思いあることに夢中になると、生き方も働き方もより自分らしいものになっていくもの。

 そこで今回、「はみだしピッチvol.3 Autumn」(※ 活動を発表するイベント)に登壇してくれた8人のプロジェクトをご紹介します。ぜひ、思いある取り組みをご覧ください!

■ 現在、「4th place lab」では、第6期メンバーを募集中です。詳しくはこちらからご覧ください。

vol.1 あとを継がなかった人の数だけ選択肢がある
「あとつがず」 森田裕士

東京で地域創生の事業に携わっている森田さんは、「眼鏡の町」で有名な福井県鯖江市の出身。ご両親は地元で越前漆器の蒔絵師をしているそうです。森田さんは、両親の仕事を誇りに感じながらも、あとを継ぐという選択をせずに東京で働いています。しかし頭の片隅にはずっと「あとを継がなかった立場から、何か貢献ができないか?」と考え続けてきました。同時に「なぜ継ぐか継がないかの二択しかないのか?」という疑問も感じていたのです。

そこで、自分と同じように、あとを継がなかった人たちと何かできないかと考え、今回のプロジェクトを発起。継がなかった人たちを「あとつがす」と呼称し、新たな選択を考える対話の場をつくりました。和菓子職人のあとつがず、農家のあとつがずなど、同じ境遇のメンバーらと対話を重ね、“あとつがずだからこそできる”日本伝統の価値を高めていく取り組みを考えているそうです。

一緒に活動したいという「あとつがず」の方や、あとつがずを応援したいという仲間を募集しているそうです。

▼ 森田裕士さんのFacebook
https://www.facebook.com/atotsugazu.h.m

vol.2 動物を知ると人生が変わる!?
「With Hippo」 宮澤優子

続いては、「動物から人を哲学する」をテーマにプロジェクトを立ち上げた宮澤さん。不動産会社に勤めている宮澤さんは、空き時間があれば、動物園にも足しげく通うほどの動物好き。ちなみに Hippoは宮澤さんの大好きなカバの英訳。

そんな生活を送っている宮澤さんですが、なぜ動物に魅了されたかというと、自らが人生のどん底を経験した時、ありのままに生きる動物たちに触れ、救われたことがきっかけだったそうです。動物たちのおかげで生き方が変わった宮澤さんは、多くの人に動物を通じて人生を考える機会を提供したいということで、今回プロジェクトを立ち上げたのでした。

現在は「動物鑑賞会」を定期開催。参加者からは「自由すぎる動物に触れて刺激になった」などというコメントが届いているそう。Twitterでの発信や「動物鑑賞会」に参加したいという方を募集中とのことです。

▼ 宮澤優子さんのTwitter
https://twitter.com/hippo_korin_333

vol.3 半強制的"異日常アクション"で心と視点に【1°】の変容を
「1° Mission」 田中綾子

ベトナムのフリーペーパーを発行する会社でクリエイティブディレクターをしている田中さん。今現在は楽しく日々を過ごしている田中さんですが、数年前まではモヤモヤを抱えながら生きていたそう。そんな状況を打破した一番のきっかけは「日常を飛び出した」環境の強制変換だったといいます。日常を変えることで新たな出会いがあったり、世界が広がったり、人生が変わっていくのを実感したのでした。

そうした自らの実体験をもとに、モヤモヤを抱えている人に現状を変えるきっかけを提供したいと発起したのが本プロジェクトです。いきなり環境や人間関係を変えることは難しいけど、まずは日々の行動をほんの少し(1度)変えてみるというもの。方法は簡単。「1° Mission」カードから1枚選び、カードの裏に書いてあるミッションを実行するだけ。ミッションは「苦手なジャンルの映画を見てみる」「美術館に行ってみる」など、なかなか意識しないとやらないようなアクションが書かれています。

体験した人たちからは「こういう機会でもなければやらなかった!」と、新しい体験に刺激を受けたというコメントが届いているそう。これからも「1° Mission」を体験する機会を増やすための取り組みを行っていくそうです。

▼ 田中綾子さんのTwitter
https://twitter.com/aya_1dmission


vol.4 ワーママの“戦略オプション”をつくる
「My option」 萬方愛

子育てをしながら、メーカーのマーケティング部門で働く萬方さん。育休期間中に参加した育休コミュニティで、ポテンシャルは高いのにそれを社会や組織で生かせていないママさんたちに出会い、キャリアや生き方をサポートしたい! そんな思いが生まれたそう。

「自分の人生のはずなのに子どもが主役になってしまっている」ことにもったいなさを感じた萬方さんは、まずは社内で、ママさん向けコミュニティを立ち上げ、キャリアや生き方を考える取り組みをはじめました。

そうした活動を通じて、「なりたい自分に近づくための”戦略”が大事なんじゃないか」という考えに至り、今回のプロジェクトを発起したのです。制約がある中でも、ママさんたちが理想の未来に向かって「フルスイング」できるようになるためのワークショップを考案。ワークショップのポイントは、妥協しない未来を考えるということ。自分のありたい姿、やりたいことを全力で反映した「冒険プラン」をつくることでワクワクを取り戻します。今はワークショップ磨いていくために、「体験してみたい」という方を募集しているとのことです。

▼ 萬方愛さんのInstagram
https://www.instagram.com/coach_aimambo/


vol.5 イマとミライを重ね、「イマを生きる熱量」をあげる
「To give meening」 浦川智尋

長年人事一筋で働いてきた浦川さんは、これまで採用から退職まで様々なシーンに立ち会ってきたといいます。そんな中で感じてきた課題が、漠然とした不安から会社を去ってしまうケースがあまりに多くあるということでした。「キャリアビジョンが描けない」という声もたくさん耳にしてきたそう。

そこで今回、「組織で働く一人ひとりが、もっとポジティブで具体的な未来を描けるようになる」ことを目指すプロジェクトを発起したのです。自らも「未来像が漠然としている」という浦川さんは、まずは自分を実験台に様々な探索活動をスタート。その結果、未来のありたい姿の輪郭が見えてきたのでした。そのきっかけとなったのは、「今やっていることと希望する未来との重なり」が見出せたことだったといいます。今やっていることが未来につながる!と意味づけできたことで、今をポジティブにとらえられ、漠然とした不安がなくなるのを実感したのでした。

実際に仲間内で「今と未来をつなげて考えるワークショップ」をやってみたところ、「気づいていなかった自分の価値観を知ることができた」「今の環境でもチャレンジできることがありそうだとわかった」といったような声が集まった様子。今と未来がつながらずモヤモヤしている人がいたら、ぜひ体験してほしいとのことです。

▼ 浦川智尋さんのInstagram
https://www.instagram.com/chihiron.u/


vol.6 お茶摘みを通じて解放される体験を!
「たまの茶摘み」 金井浩

機器メーカーで働く金井さんは、「茶摘みによって自己解放された」といいます。もともと農業に興味があった金井さんですが、たまたま誘われて参加したはじめての茶摘みで、今までにないほどの解放感を味わい、一気に魅了されたのでした。普段の仕事では感じられない自然や人との一体感や目に見える達成感は、なんとも言えない喜びだったといいます。また、高齢化するお茶農家さんの負担を減らす手助けになることも分かりました。

そんな金井さんは、日常的にモヤモヤしていたり、自分を解放できていないと感じる人に茶摘みを体験してほしいと考え、プロジェクトを起案しました。「どうすればより多くの人に茶摘みに興味を持ってもらえるか」を考えて、周囲にアイデアを呼びかけた結果、お茶の入れ方講座、お茶の飲み比べイベントなど、さまざまな企画が生まれたそう。

今はお茶農家さんとコラボし、実現に向けて動いているとのことです。一緒に企画をやってみたい仲間や、体験してみたい人を募集中とのことです。

▼ 金井浩さんのFacebook
https://www.facebook.com/hiroshi.kanai.351

vol.7 国が違えば味も違う、カカオの「らしさ」を生かす
「カカオ料理研究家」 北悠雅

続いては航空会社で働く北さんのプロジェクト。幼少期の頃からチョコレート嫌いだったという北さんですが、数年前、「bean to bar」(厳選したカカオ豆を最大限生かす製造)と出会い、カカオの奥深さに触れ、みるみるハマっていったといいます。

以降は「カカオ求めて三千里」。北海道から沖縄まで様々なカカオスイーツ巡りをする日々を送ってきました。そうしたカカオ巡りを通じ、「なぜ、カカオ料理といえば、甘いものなのだろうか。もっと多様なカカオ料理があってらいいんじゃないか」と思い立ち、カカオ料理研究家と名乗り、活動をはじめたのでした。

直近ではメキシコまで足を運んでカカオの産地を訪問するなど、その探究心は止まりません。「カカオについてもっと知りたい」という人と繋がりたいとのことです。

▼ 北悠雅さんのfacebook
https://www.facebook.com/yuga.kita.73

vol.8 街でひとり時間をたのしむ人のコミュニティ
「ひとりマチ同好会」 崎山篤史

最後はBPO会社で働く崎山さんのプロジェクトです。崎山さんはこれまで長年旅行会社で働いていたこともあり、まち歩きが趣味。特技は「道を覚えること」で、一度歩いたら絶対に忘れないといいます。

そんな崎山さんが立ち上げたのは、大好きな街歩きを生かした「ひとりで楽しめる街のスポット」をシェアし合うプロジェクト。誰しもが経験のある「街で過ごすひとり時間」。それぞれのひとり時間の過ごし方をシェアし合うことで、もっと街がたのしくなる。ひとり時間が楽しくなる。そして「明日また頑張ろう!」と思える。それが狙いです。

実際に、周囲に「ひとり街時間の過ごし方」をヒアリングしてみたところ、図書館で過ごす人もいればランニングをしている人もいて、思い思いの過ごし方をしていることがわかりました。早速facebookでコミュニティを作り、おすすめひとり時間のシェアをはじめたのです。「ひとり時間がうまく過ごせない人」にとっても、自分らしいひとり時間の過ごし方を見つける場になれば、という思いもある様子。現在コミュニティメンバーを募集中とのことです。

▼「ひとりマチ同好会」のコミュニティ
https://www.facebook.com/groups/4944820118952807/

【第6期メンバー募集中! 12/5 締切】
会社をはみだして思いをカタチにしてみませんか?

いかがでしたか? 今回ご紹介したプロジェクトはまだ生まれたばかり。ここでの取り組みが、社会にインパクトを与え、何かを大きく変えていくのはまだ先の話かもしれませんが、少なくともアクションを起こした当人の人生は少しずつ変わりはじめています。近くで見ていてそんなふうに感じています。思いあるみなさんのはじめの一歩を、4th place lab の仲間とともに一緒につくれたら、とても嬉しいです。


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