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行動できない自分を責めないで。原因は「XXの大きさ」かもしれない。【はみだしのすすめ】

「そういえば、“今年こそ◯◯をやりたい”って1年前も言っていたな…」
やってみたいことはあるんだけど、ずっとそれを抱えたまま。気付いたら1年、また1年経っていた。みなさんはそんな経験はないでしょうか。

私たち「4th place lab」では、組織で働く方を対象に、今いる環境をはみだして、「3ヶ月でやりたいことをカタチにしよう」というメッセージのもと、強制的にアクションするプログラムを提供しているんですが、そうした中でも、動ける人、動けない人が出てくるわけです。

「地元を元気にしたい」「教育の現場に関わりたい」とか、「スポーツイベントを開きたい」とか、テーマはそれぞれですが、みなさんそれなりの情熱を持って参加してくれているんですが、思いは発信できても行動を起こせない人と、思いを行動に変えられる人がいます。一体何が違うのでしょうか。今日はその違いを少しだけお話ししたいと思います。

うまく動けない人の特徴のひとつとして【いきなり大きなことをやりたがる】という傾向がありました。組織で働いていると、「やるからには規模が大きくないと意味がない」「多くの人に影響を与えないといけない」、そうした発想から抜け出せず、大きく描き過ぎてしまう傾向が見られます。

たとえば、「地元を盛り上げるために、商店街に人が集うカフェをつくりたい」「ラグビーの魅力を知ってもらうために、有名人を呼んでラグビーイベントを開きたい」。理想を高く描くことはいいことなんですが、仮にその分野において経験ゼロ、コネクションゼロだとしたら、いきなり無理な話ですよね?

実現までの道のりが遠すぎると、何から手をつけていいかわからず身動きが取れなかったり、仮に行動を起こすことができても、ハードルが高すぎて無力感を感じてしまう。しかも最初から完璧なものを目指そうとする意識も加わって、自分には無理だと思い込み、諦めて行動しなくなる、という負のスパイラルに陥ってしまうのです。そして結局は目の前の”できること”に逃げてしまうことも。

ではどうしたらいいのか。理想は理想として持っておきながら、まずはイメージしていることの10分の1くらいのことをやってみることをおすすめしています。

「地元活性のために商店街にカフェをつくりたい」としたら、いきなりカフェをつくるのではなく、カフェを数時間だけ借りて、まずはイベント的にやってみるとか。あるいは、同じ思いを持った人を2・3人見つけて、地元を盛り上げるコミュニティをつくり、まずは輪を広げていくとか。

そうやって、まずは小さなことから行動を起こすことでグンとハードルが下がり、行動し続けることができます。また、いきなりうまくやる必要はないのです。「できることだけをやっている人生」を送っていると、うまくいかないことが受け入れられないという人もいるようですが、「やってみたいけどできていないこと」というのは、その分野において「初心者」である可能性が高いです。初心者がいきなりうまくできないですよね。

うまくいかないながらも、まずは身近でできる小さなことに取り組んでみる。そうした中で少しずつできることも増えて、仲間もできて、可能性も広がっていく。気付いたら色んなことができるようになっている・・・。4th place labのみなさんを見ていると、こうした事象が起こっています。

もちろん、行動を起こせない理由は他にも色々あると思いますが、【日々の中で無理なくできることに落とし込む】というのは共通して大事なことかなと思います。

ちなみに私自身、4th place labを運営して1年が経ち、活動を通じて伝えたいことは山のようにありまして・・・。本当はもっともっとたくさんのことをちゃんと発信したいんですが、理想を追い求めすぎると筆が進まないので、こうしてカジュアルに発信していくことにしました(笑)。

みなさん一人ひとりの「思い」が無かったことにならないように。カジュアルにアクションするきっかけになれば嬉しいです。


文:小林 こず恵(4th place lab 運営)

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