【第4期メンバー募集中!】副業でも転職でもない、「自分のプロジェクトをつくる」という選択
ーはみだし方もプロジェクトも十人十色。
2022年4月19日。この日は「はみだしピッチ」と題して、4th place lab メンバー11名が各々の「はみだしプロジェクト」をピッチスタイルで発表してくれました。
プロジェクトは、本業を軸にする人もいれば、自分の好きなことをテーマにする人、社会課題解決のための取り組みなど様々。
今回のピッチでは、
「社会を変えるプロジェクト」
「好きを広げるプロジェクト」
「働くをおもしろくするプロジェクト」
と3つのカテゴリーで発表してもらいました。
気になる取り組みがありましたら、ぜひご参加いただけたら嬉しいです。
ー「社会を変えるプロジェクト」編
No.1
移動がなくても生きていける時代だからこそ問いたい
「移動を哲学するプロジェクト」
「移動を哲学する」。これは大手航空会社に務める高野悠さんによるプロジェクトです。高野さんは、「移動がなくても生きていけるこの時代、移動の意味をもう一回考えたい。新しい可能性を見出したい」という思いでプロジェクトを発起。
移動に関わる人や、移動に興味がある人を集めて、対話の場を作り、移動の可能性を探りました。哲学者にも話を聞きたいということで、大学の教授にもアプローチ。「ダメ元で連絡してみたら、協力してくれることに!」などと、どんどん人を巻き込んでいったのでした。
「移動を哲学する」というのは、たとえば、移動の歴史や語源を紐解いたり、移動のなくなった世界の想像、移動がもたらす価値など。対話した結果、「移動とxxを掛け合わせたら面白そう」「移動時間をxxに活用できそう」など、様々なアイディアが生まれているそう。現在はオンラインで定期的に移動の対話の場を作ったり、東京の港区にある「BAR IAPONIA- 歴史と旅のBAR-」でもリアルな対話の場を作っている様子。移動は私たちに何をもたらしてくれるのか。この先、どんなコンテンツが生まれるのか、気になります!
No.2
企業と学校をつなぐ
「School&Co.(スクールアンドコー)」
さて、次にご紹介したいのが、地方銀行に務める高田彬さんのプロジェクト「School&Co.(スクールアンドコー)」です。「学校の教員不足」「多様化する学習」に対して、もっと自分たちが教育の現場に手を差し伸べられないか、というのが高田さんの原点。「学校へ行こう!」をメッセージにプロジェクトを発起しました。
現在は、「企業で働く社会人が先生として学校で教える」という複業サービスを活用しながら、教育関係者と話したり、連携できる学校を探すなどの動きをしています。銀行員ということを生かしてファイナンスに関わるコンテンツを提供できないかなども探索中。
いずれは、自らが学校で教えるだけではなく、企業と教育現場をつなぐなどのプラットフォームも検討している様子。「地域の中小企業と子どもたちをつなげ、地元企業に憧れを持つような仕掛けをつくりたいですね」とのこと。「働く」と「学ぶ」がもっと近づくことで、様々なシナジーが生まれそうです。
No.03
勝利と人間の成長、両方を大事にする
「ダブル・ゴール・コーチング Evangelist」
学校の話題が出たところで、次は、現役の中学校教師・青ちゃん(ニックネーム)によるプロジェクト「ダブル・ゴール・コーチング Evangelist」。元ラガーマンでありながら、現在は中学校でサッカー部のコーチをしています。そんな青ちゃんのプロジェクトは、スポーツにおいて「勝利」と「人間の成長」、両方を大事にする考え方「ダブル・ゴール・コーチング」を広めていく取り組みです。行き過ぎた勝利至上主義による子どもたちの被害が問題視される中で、「スポーツをもっと楽しく、もっとポジティブに」という考え方を広げていきたいという熱い思いを持っています。
そのために、スポーツコーチング・イニシアチブという、ダブル・ゴール・コーチングをベースに活動を行う団体にジョインし、コーチングやワークショップ、展示会への参加など、様々な取り組みを行っています。
また、「DOUSHI(同志)」という同団体が主催のコミュニティの活性化や運営を、自ら手を挙げて行うなども。現在、コミュニティでは仲間を募集しているとのこと。
No.04
映画を通じて地域がゆるくつながる
「ゆるコネcinema」
現在、滋賀県在住で、大手鉄道会社の鉄道員をしている本松哲郎さん。
本松さんの原体験は、地元・下関市(山口県)に戻ったときに、観光スポット“じゃない“エリアが、どんどん衰退していく様子を目にしたことに始まります。観光も大事だけど、地元の人が日々暮らす街も元気にしたい、そのために何かできないか、という思いに至ります。
本松さんは言います。「地域を元気に!というコピーは良く聞きますけど、本当に地域を元気にするには、そこに住む人たちが、自分たちの街の価値を知ることが大事だと思うんです。『街のここが好き』ということを話せたり、街で活動をしている人とつながったりできる場が必要なんじゃないかって」。
そこで生まれたのが、映画を通じて対話の場を作る「ゆるコネcinema」。自らが大好きな映画を通じて(マイプロジェクターを買うほど映画好き)、街の人たちが対話するきっかけをつくります。いずれ地元・下関市で開催することを夢見ながら、まずは自らが暮らす滋賀県で実施。
第1回目を4月に開催し、手応えを掴んだ様子。ここから、地域を元気にするどんな取り組みが生まれるのか、とても楽しみです。
No.05
クルマに乗らない人に寄り添う
「運転しなくたっていいじゃない」
続いては、地域で暮らす上での必須アイテムといえば「クルマ」。大手自動車メーカーに勤めている森田泰毅さんによるプロジェクトをご紹介。森田さんは自動メーカーに勤めながらも、自らがクルマを持たない生活をしていることもあって、「自動車メーカーだからって、クルマを使ってもらう、買ってもらうだけが正解なのだろうか」という疑問を抱きます。そして、「様々な事情からクルマに乗らない(乗れない人)に寄り添おう」と決め、「運転しなくたっていいじゃない」というプロジェクトを立ち上げました。
そこでまずは、「クルマの価値」を周囲に聞いてみようと、SNSなどを用いてアンケートを呼びかけたところ、なんと数日で65名もの人が回答。森田さんはその殆どの人と直接会話をし、クルマの価値を探りました。たとえば、こんな意見があったそう。「学生時代に免許取得したものの、ペーパードライバーです。でも本当はクルマじゃないといけないような土地にも行きたい。車を使えないことが自分の可能性を狭めている」。
わかる、わかる。と共感する人も多いのでは。
そこで森田さんは、地域で暮らし、クルマ移動が日常になっている人と、都市部に暮らし、クルマが苦手な人同士で補えないか、と考えました。具体的にはこれから検討していくとのことですが、新しいクルマの活用が生まれそうですね。
ー「好きをげるプロジェクト」編
No.06
山メシ&山登りで月曜日を楽しく!
「マウンティングマンデー」
ここからは、自分の「好き」を軸に活動している取り組みをご紹介します。
「サラリーマンの憂鬱な月曜日をなんとか変えたいんですよね」と話すのは、個人で、心理カウンセラー・キャリアコンサルタント・マインドフルネストレーナーとしても活動している酒井新一郎さんのプロジェクト。
酒井さんは、自らがこれまで取り組んできたマインドフルネスと大好きな登登りを掛け合わせて何かできないかと模索。そこで生まれたのが「マウンティングマンデー」。日曜日に美味しい山メシと山登りをたのしんで、月曜日をマインドフルな状態で迎えるというものです。ちなみに、“マウンティング”は、山登りと、月曜日をマウンティングする意味があるそう。
実際、酒井さんご自身が、日曜日に山登りをすることで、月曜日が元気に過ごせているようで、自然の中での軽いトレッキングをしながら、美味しい山メシを食し、対話することでストレスが解消されるんだとか。
山登りをしながら、酒井さんのマインドフルネスコーチングを受けられるというのも、ならでは。現在、facebookグループで仲間を募っているそう。定期的にツアーを開催するようなので、スカッとした月曜日を迎えたい人はぜひ。
No.07
「Steelpan(スティールパン)」を演奏する場と譜面を増やす
「PANFES BACCHANAL(パンフェス・バカナル)」
次も、大好きが溢れるプロジェクトです。
「PANFES BACCHANAL(パンフェス・バカナル)」というプロジェクトを発起したのは、いずみん(ニックネーム)。愛してやまない「スティールパン」という楽器を、もっと知ってほしいという思いから発起。スティールパンは、カリブ海のトリニダード・トバゴという国で、ドラム缶から生まれた楽器。現地のカーニバルでは100人以上で演奏するそう。
スティールパンを演奏するバンドに所属し、活動しているいずみん。彼女が感じていた課題は、スティールパンがマイナーの楽器のため、専用の楽譜が手に入りにくいということ。新曲をやりたくても楽譜がなく、つくってもらうハードルも高い。
そこで、スティールパン演奏者やバンドを集めて、スティールパンのフェスを行うことで、知ってもらう機会が増えるのでは。演奏の機会を増やし、メジャーにしていくことで楽譜問題も解決していくのでは、と考えました。感染防止対策の影響もあり、来年以降での実現を目指すということですが、所属するバンド単体でも、演奏できる機会を増やしていきたいとのこと。
No.08
写真とコピーをプレゼントする
「輝いている自分をカタチにするプロジェクト」
「好きを広げる編」最後は、写真のプロジェクトです。
平日は会社員としてマーケティングの仕事を行い、週末はフォトグラファーとして主に人物撮影を行っているというMay(メイ)さんの取り組み、「輝いている自分をカタチにするプロジェクト」です。
Mayさんは撮影をする中で、「大好きな写真を生かして、もっと頑張る人を応援できないか」という思いに至ります。そこで、元々人の内面に興味があるMayさんは、その人のいちばん輝く瞬間を残してあげようと、このプロジェクトに至ります。自分の一番輝く瞬間と言われても、自分ではなかなかわからないもの。そこで「その人の輝いている姿の写真 + その人にあったキャッチコピー」を添えてプレゼントしようと考えました。
実際に、学校の部活動で頑張る生徒の写真を撮影し、先生からのキャッチコピーを添えて卒業記念として渡すというコラボ活動も実現させていました。
ー「働くをおもしろくするプロジェクト」編
No.09
サッカーのメソッドを組織でも活用する
「ピッチの外の組織論」
最後のテーマは、身近な「働く」について。
お一人目は、長年人事部門に所属し、「ヒトの活力をクリエイトしたい」という思いで働く中村薫さん。中村さんはこれまでの人事経験を通じて、組織に不満が溢れていることに違和感を感じてきました。「会社のせい」「誰かのせい」そんな声を聞くたびに、不満を抱えて働くのはもったいない、もっと組織をより良くできないか、そんな風に思ってきたそう。
そこで目をつけたのが、自らが好きなサッカーでした。「サッカーの現場で実践されていることを組織の現場で生かせないか?」というところからプロジェクトを発起します。特に、サッカー選手が“ピッチの外”で実践していることに着目。選手はピッチ(試合会場)に出ている時間より、当然、それ以外のチームビルディングや練習の方が多いわけです。そうした「ピッチの外で行われていることが、組織の活性化にも使えそうだ」と気づいたのでした。
現在はnoteで自らの考えを発信しながら、仲間内で組織活性のためのワークショップを開くなどに取り組んでいます。今後は、社外の同じ思いを持った仲間も巻き込みながら、ワークショップを展開していくとのこと。
No.10
サウナとキャリアカウンセリングで心身共にスッキリ!
「サウナ人事のととのいの世界」
続いては、同じく人事として働く酒井大地さんのプロジェクト、「サウナ人事のととのいの世界」。酒井さんは、「日本中の人がイキイキと働ける社会をつくりたい」という思いで、一貫して人事の仕事をしてきました。そんな酒井さんの趣味はサウナ。大好きなサウナと人事という立場を掛け合わせて何かできないか、ということで、サウナとキャリア相談で心身ともにスッキリしてもらおう!と、プロジェクトを発起。
人事界隈のサウナーとつながったり、実際にサウナでキャリア相談を受けるなどにも取り組んできました。同時に、サウナに限らず、キャリア支援の活動にも力を入れ、大学生から社会人まで100人程のキャリア相談に乗ったり、ブログを開設し、半年でキャリアに関する記事50本を公開したり。大学でキャリアに関する講義を行うなど、人事の枠を超えて、個人として、とことんキャリアに向き合ってきました。地域の企業やベンチャーの人事支援もしているといいます。
サウナ施設やサウナ仲間とのコラボレーションは絶賛模索中ということなので、楽しみにしておきましょう。
No.11
社会課題への参画をもっと気軽に
「社外で試そう、ソーシャルワーク」
最後のテーマは「ソーシャルワーク」です。
多くの人が「もっと社会貢献したい」「社会課題解決の取り組みに参加したい」と思いながら、実際、思うように活動できている人は少ないのではないでしょうか。プロジェクト発起人の内藤さんは、大手通信メーカーに勤め、2013年から10年近く震災復興に関わる取り組みに関わってきました。そこで、震災で浮き彫りとなった社会課題解決に向けた様々な業務を経験します。
そんな中で、業務だと関わりに限界があること、多くのNPO団体で人手不足が起こっていることなどを知り、個人としても社会課題解決に向けた取り組みに携わりたいと思うように。同時に、「興味はあるけど、自分が役に立つんだろうか」「どういう団体が自分に合うのだろうか」などといった不安から、踏み出せない人が多くいることを知りました。
そこで、自らプロボノ(自分のスキルを生かして行う社会貢献活動)への参画を決意するとともに、興味はあるけど一歩踏み出せない人が情報を得たり、相談できるコミュニティをつくろうとプロジェクトを発起。プロボノやボランティアを始めたい人や、現在活動している人などが、互いの悩みを共有できる場だそう。プロボノ仲間、ボランティア仲間がほしい人にもおすすめです!
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第4期メンバー募集中!
私たちと一緒に、自分のプロジェクトをつくってみませんか?
いかがでしたか。
今回発表してくれたみなさんは、当然、最初からこのような取り組みができていたわけではありません。やりたいことすらわからない人もいましたが、数ヶ月間、仲間とともに探索と実験を繰り返した結果、思いをカタチにすることができました。
この4月からは、また新メンバーが加わり、「林業」「農業」「フェムテック」「メタバース」など様々なテーマの取り組みも生まれています。
はみだし方は十人十色。もしも今、「新しいことにチャレンジしたい」「取り組んでみたいテーマがある」という方は、ぜひ私たちと一緒に、実現していきましょう。 この記事が、みなさんの背中を押すきっかけになれば幸いです。
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