会社員の“はみだし”に寄り添った結果、何が起こったのか。【第5期メンバー募集】
もしもみなさんが、今の働き方を変えたいと思ったら、どのような方法を思い浮かべますか?
私たちは、今いる環境を変えなくても、“はみだしてみる”ことで、いくらでも変えられる、そう考えています。はみだすことで、いきなり世界は変えられないかもしれないけれど、少なくとも、自分の人生にイノベーションが起こせるんじゃないか、と思うのです。
はじめまして。会社員の方の“はみだし”を支援するコミュニティ「4th place lab」の小林と申します。4th place labでは、思いを持った会社員の方々が、本業の枠を超えて新しいことにチャレンジできるプログラムを提供しています。ちなみに、本業とは異なるチャレンジをする場所を、私たちは「3rd place」の次の場所として、「4th place」 と定義づけています。
そうした中で、ちょっとしたはみだしをきっかけにチャンスをつかんだ、そんな瞬間をたくさん目にしてきました。
こういう話をすると、「そもそもやりたいことがわからないから、はみだせない」という声を聞くのですが、やりたいことは、はみだして行動する中で、具体的にしていけば良いんじゃないでしょうか。
私はこれまで、やりたいことがわからない方から、やりたいことに溢れている方まで、様々な方にお会いしてきました。その中で感じることは、やりたいことに向かって歩みを進めている人は、圧倒的に行動量が多いということ。もちろん、すべての人に当てはまるわけではないと思いますが、みなさん口を揃えて「行動を通じてやりたいことの解像度が上がっていった」と話してくれます。
また、行動が増えることで、やりたいことが具体的になるだけでなく、仲間が見つかり、“自分にできること”も増えていく。そうすると結果的に、やりたいと思ったことが実現しやすい環境が整ってくるのです。
これが、はみだしの魅力です。
そこで今回は、「はみだしたいけど、何から始めればいいかわからない」という方のヒントになればと思い、これまでたくさんのはみだしに寄り添う中で、実際に目にしてきたことを、少しだけお話しできればと思います。
「やりたいことがわからなかった会社員」
の人生が変わった瞬間
私がテツさんに出会ったのは今から約1年前。その頃のテツさんは「やりたいことがわからない」会社員でした。
鉄道会社で働くテツさんは、地域に何か貢献したい、という思いを持ちながらも、具体的にやりたいことがわからず、動けずにいました。自分が暮らす地域の課題や、生まれ育った地域が廃れていくのを目の当たりにしながらも、何もできていないことへのもどかしさを感じていたのです。一方で、「自分に何ができるんだろうか」という不安も抱えていました。
そんな中、テツさんは、4th place labに参加。最初は「これだ!」というやりたいことが見つけられず、悶々としながら参加していました。しかし、メンバーから「これをやってみたら」「テツさんはこれが強みだよね」と背中を押され、少しずつ行動を起こしていったのでした。
最初は何をやっても手応えがなく、再び迷うことに。それでも、諦めず行動を繰り返していく中で、とある出会いが。それは、街で映画の上映会を開くイベント「café de cinéma」でした。家にプロジェクターを買うほど映画が大好きだったテツさんは、
「自分がやりたいのはこういうことかもしれない!」
と、ようやくロールモデルを見つけたのでした。
これまで会社をはみだしたことがなく、地域のつながりもイベントの経験もゼロだったテツさんですが、勇気を出して「café de cinéma」の関係者に連絡を取り、やり方を教えてもらうことに。その後は、映画の上映会場(街のお店)探し、配給会社から映画の買い付けなども行い、上映会を開催したのでした。「ゆるコネchinema」と名付けられたそのプロジェクトは、地域を映画でゆるくつなぐをコンセプトに、今も定期開催されています。
「自分でも地域に貢献できる!」
行動のすえ、見出した一筋の光をつかみ、自信を持ったテツさん。現在は、自分のプロジェクトを起点に、社内外問わず、仲間と共にできることを模索している途中です。
発信し続けることで、
“オファーされる”ようになる。
こうして行動を重ね、発信し続けることで、思わぬオファーがやってくるのも、はみだしの面白いところ。
たとえばこんなエピソードもありました。普段は人事として働くなつめさんは、「みんながもっと健やかに働けるようにしたい」という思いを持って4th place labに入りました。なつめさんは、「一人ひとりが健やかに働くために、みんなが自分の身体に向き合う機会を作りたい」ということで、「男女ともに学べるフェムテック」をキーワードに、ワークショップを開催。まずは身内に呼びかけて小さく実施し、その後はオープンでも参加者を募り、「人事目線で知ってもらいたいフェムテック」を発信し続けたのでした。
するとワークショップ参加者のひとりから、
「自分たちの会社でもその取り組みをやってもらえませんか?」
というオファーが来たのです。ワークショップを続けた先にどんな未来があるのか、まだ見えていなかったなつめさんですが、行動を続けたことで新しい未来が見えてきたのでした。
また、こんなケースもありました。
自分で考えたコンテンツをイベントで披露してみたところ、「次はこんなこともやって欲しい」と、参加者から新たなオファーをもらったり。「一緒にやってみない?」と、同じテーマを持った人からコラボレーションの誘いを受けたり。はみだしたことで、“声がかかるようになった”というケースが多々あります。
せっかくはみだすなら、
自分でゼロから作ったほうが楽しい。
このように、はみだした結果、思わぬチャンスを掴んだエピソードはまだまだたくさんあり、本当は全員のストーリーをご紹介したいのですが、それはまた今度お話しさせてください!
要は何が伝えたいのかというと、自分ができること、やりたいことを発信し続けることが、チャンスをつかむ第一歩であり、更に、発信しているだけでなく、実際に行動を起こしていることが信頼につながるということです。
だから、少しでも興味があったら、行動を起こしてみましょう。最初から「100%これが自分のやりたいこと」と胸を張って言えることに出会えるなんて、そうありません。10%の好奇心を大事に行動してみることで、はじめて次が見えてくるのです。
今は副業や社会活動など、本業以外に新しいことにチャレンジできる機会も増えていますので、まずはそうしたところに“乗っかる”のも選択肢のひとつかもしれません。
一方で、せっかくはみだすのであれば、誰かが用意してくれた場所で用意されたことをするのではなく、自分でゼロからつくってみたほうが、絶対に楽しいと思うんです。
元々私たち人間はそうやってゼロからつくってきたはずなんですが、世の中にはありがたいことに様々なシステムが用意され、乗っかるだけでも進めるようになってしまっている。
ただでさえ仕事で忙しい日々の中で、乗っかるだけでも大変だという声もありそうですが、会社の看板ではなく、個人の看板で生きていくには、やっぱり自分でつくるのが一番なんですよね。
はみだしなので(別に軸があるので)、うまくいかなくても、支障ありません(笑)。せっかくなら、本業とは全然違うことをやってみるとか。ビジネスのことを忘れて、純粋に面白いと思うことをやってみるとか。そういうことができるのが、はみだしの良さなんじゃないかなと思います。
はみだすことが楽しければ、自然と行動量が増えて、少しずつ人生に変化が起こるわけです。
3ヶ月間で、
「やりたいことの軸」をつくりませんか?
最後に。この記事を読んでいる皆さんの中には、「何かしたい」そんな思いを持ちながらも、半年、1年と、動けていない方も多いのではと思います。
「思い」は言わないといつか忘れてしまうし、思い続けても動かないと何も変わりません。それではあまりにもったいないので、「発信してみる」「やってみる」きっかけを作れたらと思い、4th place labを運営しています。
4th place labは会社の枠を超えて、自分のやりたいことにチャレンジするコミュニティです。まずはWILL発掘ワークショップを通じて、ビジョンやミッションを掘り起こし、3ヶ月間のプログラムを通じて、カタチにしていきます。
私がいうのもなんですが、メンバーはみんな、本当にステキな人たちばかりなんです! 誰かが「悩み相談」を投げかけたら本気で考えてくれるし、やりたいことを具体化するための壁打ち相手に積極的に参加してくれる。アイデアも惜しみなく提供してくれる。
私自身もメンバーのみなさんからヒントをもらうことも多いのですが、頭の中がぐちゃぐちゃしている状態でも話を聴いてくれる仲間がいるっていうのは、本当にありがたいことだなぁと思います。
「仲間に背中を押されながら、行動を起こしてみたい!」そんな方はぜひご一緒しましょう。
▼ 現在、第5期メンバー(2022.10月〜12月)を募集しています。
▼ オープンイベント
「会社だけがすべてじゃない!? 仲山進也さんと考える“はみだして自由に働く”には?」