のびやかに働くために大切なのは「自分軸」と向き合うということ - 田村真由子
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のびやかに働くために大切なのは「自分軸」と向き合うということ - 田村真由子

ローンディールでオペレーションマネージャーとして働いていました、田村真由子です。

私は20年近く働いた大企業を退職し、大企業人材を応援したいという思いを胸に、2020年にローンディールへ飛び込みました。ローンディールというベンチャーでもがきながら、内省を深める過程で「自分軸」を明確にし、その結果、再び転職をして新たな場所でチャレンジをする選択をしました。新しい職場で働き始めて半年が過ぎた今、ローンディールとのつながりも大切に持ち続けながら、のびやかに働いています。
かつての私と同じように、大企業でモヤモヤを抱えている人が、自分らしく働くためのヒントに少しでもなればと思い、これまでの私の経験や学び、またこれから目指すことをお伝えできればと思います。

ー大企業の退職とローンディールとの出会い

2019年の年末、私は約20年勤めた某大企業を退職しました。

当時の私は管理職に昇格したばかり。身も心も時間も全て会社に捧げる姿勢が求められ、皆が画一的な考え方で決まった方向に階段を登り続けなくてはならない状況に、先が見えなくなっていました。

限られた時間内で、新しい取り組みにもチャレンジし、成果は出していると自負しつつも、4歳と2歳の子どもたちと過ごす時間とのバランスもあり、心身ともにギリギリの状況でした。

そんなとき、上司から言われたひと言。

「もっとやれると思うけど、子育ての期間は、会社に貢献できなくてもいい」

この言葉を聞いたとき、心の糸がプツリと切れました。今振り返れば「無理しなくていいよ」という意味だったかもしれません。ですが、当時の私には「不要だ」と言われたようで、受け入れ難い言葉でした。

周りを見ると、同じような境遇で会社を去った人、性別・年齢・子どもの有無に関わらず我慢の連続で閉塞感に溢れている人など、大勢いました。

「大企業で働く誰もが、自分らしくイキイキと働けるにはどうしたら良いんだろう?」「自分と同じように大企業で先が見えなくなった人を支援したい」

そんな思いで退職を決意した時に出会ったのが、大企業の人材育成を支援するローンディールでした。

ー自分自身の「異物感」が拭えない

当時の私は、前職では自分が転職するなど全く想像もしなかったくらい会社が好きで、会社の枠の中でひたすら目の前のことに全力を注いできた「フツーの大企業人間」

大企業向けに「レンタル移籍」(大企業人材が一定期間、ベンチャーで働くサービス)を提供しているローンディールで、自らの経験を活かして、大企業の人材がイキイキと活躍する支援をしたいと張り切って入社しました。

しかしながら、ローンディールのメンバー全員のアグレッシブで自分の意見を堂々と発信する姿に圧倒され、思いをうまく言葉に出来ず、自分の存在意義に疑問を持ち始めることになります。

ローンディールという場における自分自身の「異物感」が拭えず、フィードバックを受ける度に「ダメだと評価された」と落ち込み、萎縮して自信喪失。

そして入社して3カ月が経ったある日のこと。

「コミュニケーションコストがかかりすぎる。変わってくれないと困ります」

代表の原田さんからズバリ言われました。自分でも苦しい状況から脱するための糸口が見えずに行き詰まっていたので、「やっぱり言われてしまった」と思いました。

正直なところ、「フツーの大企業人間」らしく居ることが、大企業向けのサービスを提供する上で必要だと思い込んでいて、「自分を変えるべき」という認識が無かったのです。

「ここは全くの別世界なんだ」

それからは、ローンディールというベンチャー企業で働くメンバーの行動や組織文化を観察し、がむしゃらに行動する日々が始まりました。

行動し、内省し、言語化し、再び行動へ。その過程では、日々ベンチャー企業で挑戦しているレンタル移籍者の皆さんと自分を重ね合わせ、理解と共感を深めていきました。

ー「自分軸」と向き合うことで取り戻した、のびやかさ

レンタル移籍に向き合うと同時に、キャリアコンサルタントの資格取得も目指し、働く人を対話により支援することを志していました。

前職の退職時に、「このモヤモヤした気持ちを聞いてもらえる人が居たらな…」と、思ったことがきっかけです。

ローンディールでは、様々な対話やコミュニケーションのあり方に触れ、学ぶ機会に恵まれました。レンタル移籍者、移籍先ベンチャー、移籍元上司、メンターそしてローンディールのメンバー。

中でも、メンターは移籍中の移籍者と対話し伴走する役割ですが、メンターから移籍者へ投げかけられる数々の言葉は、様々な経験に裏付けられていて、圧倒的な説得力があります。私も社会人になってから様々な経験をしてきたには違いないのですが、自分との大きな差を感じていました。私には、立ち止まって自分を省みるという習慣が無く、経験から得た学びや気づきを言葉で表現できる「経験の引き出し」の少なさを痛感したのです。

そんな中で、内省と言語化を深めるため、個人的に受け始めたコーチング。最初のセッションでは、問いに答えるうちに、涙がボロボロこぼれ落ちました。

かつて管理職として何もやり切れずに退職へ至ったことへの悔しさが溢れ出たのです。自分自身でも蓋をしていた気持ちに気づき、とても驚きました。

「今の学びや理解があれば、壁にぶつかったあの時に、もっと別の方法で乗り越えられたのかもしれない」

コーチとの対話で投げ掛けられる問いをきっかけに、ベクトルがどんどん自分に向いていきました。

「私は、仕事や人生において何をしたい人なのか?」

ローンディールでは、これを「WILL」として大切にしていますが、「WILL」を含め、自分はどういう価値観を持った何者かという「自分軸」に目を向け続けました。
そして、コーチングの力も借りながら、内省と言語化を繰り返し、

「フィードバックを受けることで、『自分軸』をより明確にできる」

ということを体感しました。評価やフィードバックを、そのためのきっかけや手段と考えてうまく付き合えば良いのだ、と気づいたのです。

大企業における評価やフィードバックは、結果や過去に焦点を当てたものが多いのではないでしょうか。私も1o1などの経験が無い時代を過ごしてきたので、ローンディール入社時はフィードバックを受けることに慣れていませんでした。将来への前向きな内容であっても、「ダメだと思われた…」と落ち込むことも多々ありました。

しかしこの気づきを得てからは、肩の力がストンと落ちました。会議での発言も増え、やってみたいアイディアを仲間に提案して実行に移すなど、萎縮せずのびやかに動けるよう変化していきました。

そして、レンタル移籍者の皆さんが、大企業に戻った後、ベンチャーでの経験をどのように活かし組織へ還元するか、と考え行動する姿を目の当たりにする中で、募ってきた思い。

「私も、ローンディールで得た多くの気づきや学びを、大企業で実践してみたい」

前職では実現できなかった「私らしい管理職の在り方」を追求できるのではないか。
「内省」と「言語化」の力を知った今の私なら、大企業での「経験の引き出し」を増やせるのではないか。
その引き出しを活かして「大企業で働く人たちがイキイキと働けるため、対話による支援がしたい」というWILLを実現出来るのではないか。

様々な期待が高まり、私は再び、大企業のフィールドでチャレンジすることを決意しました。その頃、キャリアコンサルタントの国家資格も取得することができ、次のステージで活かしたいという意欲も高まっていました。

そして2021年1月、ローンディールのメンバーには全面的に応援していただき、現在の職場に身を移したのです。

ー「自分軸」に目を向けるからこそ楽しめる、仲間との「化学反応」

新しい職場では、ローンディールでの1年間を通じて私が得た「イキイキと自分らしく働く」ための「経験の引き出し」を、自らの実践と対話や日々の業務を通じて仲間に伝えていきたい。また、その過程で新たな「経験の引き出し」を増やしたい。

その思いを胸に試行錯誤で取り組んでいます。入社時には部内のメンバー全員と1o1を行い、社会人になってからの人生曲線や想い、WILLなど「自分軸」についてじっくり話しました。

最初にこのような自己開示を行ったことで、「私はこういう人間です」と伝えられ、コミュニケーションがグッとしやすくなり、動きやすくなりました。

また共通の課題意識を持つ同志の存在も確認でき、同志との意見交換やディスカッションなど、充実した時間の積み重ねに繋がっています。

いま、社内でディスカッションする際に心掛けている私の「経験の引き出し」は、

「私たちは、同じ船に乗っている」

それさえ忘れずに相手を信じてコミュニケーションすれば、どんなに異なる意見の人とも、同じ目標に向かって前向きな話し合いが出来る。

ということです。

大きい組織にいると、役割や機能または階層が分断されがちで、同じ目的を持つことをつい忘れてしまい、不必要に対立構造で物事を捉えがちです。

「誰が正しいか」「正しいか間違いか」を決める緊張感に身構え、不必要なことは言わず、結論ありきの表面的な意見交換に留まるケースがよくあるのではないでしょうか。

私がこう考えるに至るきっかけとなる出来事がありました。

ローンディールのメンバーへの「お手数おかけします」という私の言葉に対して「違和感がある!」とのメンバーからの指摘。その理由は「同じ目的のために動くのだから、お手数ではない!」というものでした。大企業では挨拶言葉として社内でもよく使っていたので、ハッとしました。

各々が「自分軸」を持ち、同じ目的に向かって考え、アイディアを出し、行動し、率直にフィードバックし合うローンディールの関係性。そこからの学びはとても貴重なものでした。

自分と仲間との違いをフラットに受け止めること。さらにはこの違いから生まれる「化学反応」を楽しむことが、「多様性」を生かした組織づくりに繋がるのではないか、と思います。

現在、部下5人のメンバーとの毎月の1o1と日々のコミュニケーションを行っています。

「自分軸」と向き合い始め、思いを言葉にすることで、変化が見られ始めているメンバーもいます。

自分の存在によって変化を与えられているのであれば、とても嬉しいです。

日々の業務で溺れそうな状況にあっても、「自分軸」を意識し行動し続けられるのは、ローンディールというコミュニティと繋がり続けられていることが、ひとつの大きな理由です。オープンなディスカッションや進化に触れることで、常に「自分軸」を振り返るヒントをもらい、良い意味でのプレッシャーになっています。

職場以外での繋がりを持つこと、外の世界へはみだすことは、自分を見つめ直し変化や進化し続ける上で、大切なことではないでしょうか。

私の新たな挑戦を心から応援してくれているローンディールのメンバー、いつも多くの気づきや学びと励ましをいただいている移籍者&移籍卒業者の皆さんとメンター、レンタル移籍関係者の皆さん、そして新職場で出会えた皆さんすべてに、心から感謝しています。

皆さんとの関わりを大切にしながら、まずは近しい仲間の心が解放され、自分らしくイキイキとした働き方に繋がるよう、ひとつひとつ行動を積み重ねていきたい。そして、その影響の輪を少しづつ広げていきたいと思います。

文=田村 真由子

【イベント開催のお知らせ】


【8月3日開催!】
とびださなくてもいい、上手に”はみだそう”
~会社を辞めずにやりたいことをカタチにするには?~
会社をはみだして、やりたいことをカタチにする「個人向けの新プロジェクト」をスタート。 8月3日を #はみだしの日 と称し、プロジェクトの一部を体験いただける、キックオフイベントを開催!


【7月19日 & 8月2日 開催!】
自分自身の「WILL」を発掘するワークショップ
あなたは所属している会社のビジョンやミッションは言えても、自分自身のそれを、情熱を持って語ることができるでしょうか? 本ワークショップは2日間です。

【レンタル移籍とは?】

大手企業の社員が、一定期間ベンチャー企業で事業開発などの取り組みを行う、株式会社ローンディールが提供するプログラム。ベンチャー企業の現場で新しい価値を創りだす実践的な経験を通じて、イノベーションを起こせる人材・組織に変革を起こせる次世代リーダーを育成することを目的に行われている。2015年のサービス開始以降、計50社 145名のレンタル移籍が行なわれている(※2021年7月1日実績)。→詳しくはこちら


提供:株式会社ローンディール
https://loandeal.jp/
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