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【メンバー募集中!】とびださなくてもいい、上手に“はみだそう” ~会社を辞めずにやりたいことをカタチにするには?~

「本当にやりたいことは、なんだろう」 
「どうしたら、やりたいことを実現できるんだろう」 
それがわからず、日々、悶々としながら働いている方も多いのではないでしょうか。 

そこでおすすめしたいのが、“会社をはみだしてみる”ということです。半歩だけでも今いる場所をはみだしてみることで、見える世界が変わり、できることが増え、少しずつ、やりたいことがカタチになっていくのです。
「そんな皆さんのはみだしを応援したい」という思いから、ローンディールでは、はみだし応援プロジェクト「4th place lab」を今年10月からスタート。その、キックオフイベントを8月3日 #はみだしの日 に開催しました。

当日は、「4th place lab」共同発起人であり、「注文をまちがえる料理店」や「deleteC」などを手がける、元NHK番組制作ディレクター・小国士朗さんと共に、「こんなはみだしがあったのか!」「はみだすと世界は変わる?」といったテーマで、100名を超える参加者とトークセッションを行いました。その一部をお届けします。

<登壇者 プロフィール>
◎小国 士朗:株式会社小国士朗事務所 代表取締役。NHK 元番組制作ディレクター「注文をまちがえる料理店」「deleteC(みんなの力でがんを治せる病気にするプロジェクト)」などを手がけている。活動の根底にあるのは「Tele-Vision」の実践。

◎原田 未来:「4th place lab」運営会社である、株式会社ローンディール 代表。「レンタル移籍」という事業を通じて、主に大企業の人たちに一定期間ベンチャー企業で働く機会を提供している。

※ ファシリテーター
◎小林 こず恵:株式会社カラメル 代表。ローンディール社のメディア「&LoanDEAL」の運営も行う。元 KADOKAWA コンテンツディレクター。会社員時代にこんな場所が欲しかったという思いで「4th place lab」を立ち上げる。

「4th place lab 」では、現在、初期メンバーを募集
(応募締切:8月15日(日)まで)しています。
詳しくは以下よりご確認ください。

ーはみだすことで気づく、自分の軸。

小林:まず「なぜ、はみだしが良いのか?」という話からしていきたいと思いますが、小国さんは以前から「はみだしが大事」ということを発信し続けていますね。それは小国さん自身の経験からだと思いますが、何かきっかけがあったのでしょうか。それとも、当たり前のように、NHKに入った当初からはみだして働いていたのでしょうか?

小国:入局した頃は、はみだすも何もNHKにどっぷり浸っていました。そもそも、テレビ番組ってなんだろうということを真剣に考えて、テレビの語源の「Tele-Vision」にたどり着きました。「tele」は遠くにあるもの、「vision」は映すという意味。そうか、遠くにあるもの、つまりは誰も見たことのない風景や、誰も触れたことのない情報や価値を映しだせばいいのかと、愚直に、誰よりもいい番組作ろうって考えていました。番組作りが楽しすぎて、はみだすなんて1ミリも考えていなかったですね。

ただ会社に入って10年ほど経ったある日、突然心臓病で倒れてしまって、番組が作れなくなってしまった。そこで、強制的にこれまでやってきたことが断ち切られてしまったんです。そんな時、たまたま人事の交換留学制度で、大手広告代理店の電通さんで9ヶ月間働けることになって。その時が初めてですね、ちゃんとはみだしたのは。

小国 士朗さん(元NHK 番組制作ディレクター・株式会社小国士朗事務所 代表取締役)

小林:続いては原田さんにお聞きしますが、小国さんのように、きっかけとなったはみだし経験はありますか?

原田:唯一これかもと言えるのは、ビジネススクールに通ったことくらい。ただ、そこから広げていくという考え自体もなかったので、当時、はみだすっていう発想があったら、もっとできたこともあったんじゃないかなって。

原田 未来(株式会社ローンディール 代表取締役)

小林:はみだすという発想自体がなかったわけですね。ちなみに小国さんは、はみだして以降、何か変化はあったのでしょうか?

小国:はみだして良かったのは、初めて自分のいる場所を客観的に見られたということ。「あ、自分がいるNHKって、こんな場所だったんだ」って、自分の軸足を自覚できたんですね。それから、「NHKってイケてる組織」だということに初めて気づいた。正直、それまではNHKのこと、オワコンだと思っていましたから。すごく大切だと思うことを取材して、番組にしているわけなので、当然誇りはあるんですが、届けたい人や世代に、番組が届いている実感がなくて。でも、半歩外にはみ出してみると、僕の見えていなかったNHKの価値がどんどん見えてくる。

そうしたら、NHKはオワコンであるとか、僕はディレクターだから番組を作らなければいけないというのは思い込みかもしれないって、気づいたんですね。そうやって、とらわれている既成概念からもはみだすことができるようになりました。

小林:思い込みから解放されて、小国さんの働き方は変わったのでしょうか?

小国:たとえば、上の世代がNOっていうものは、実はいいものなんじゃないかと思って、「NOと言われるものをやっていく」という動きをはじめました。

原田:NOと言われて、実際にやれるものなんですか?

小国:めっちゃめちゃ大変ですよ。大変でしたけど、何がNOなのかってことをちゃんと言語化してもらいさえすれば、それらをひとつずつクリアしていくことで、いずれNOって言われなくなる。

原田:ただ、そうやって逆らうような動きをして、出世に影響するとか、そういった不安は考えなかったのでしょうか?

小国:出世はもともと興味なかったですし、外に出てみると、社内での出世なんかより、もっと別の価値がNHKにはあるし、その価値を世の中の人たちは評価してくれているんだぞってことがわかってくる。僕もNHKの価値を信じていましたし、NHK愛は誰よりもあると思っていたので、出世がどうとかというのは正直どうでもよかった。どうせ心臓病で番組も作れないわけだし、僕がそんなこと声高に言わなくても、そもそも出世とは無縁の存在になっちゃってるんですけどね(笑)。まあでも、そうやって、社内の出世レースを降りてみる勇気も、はみだす上では大事なことだとは思いますね。

それよりも、怖いのは、いきなり飛び出すこと。勇気がいるし、原田さんの、「起業して最初は牛丼ばかり食べてた」という話を聞くと、飛び出す方がよっぽど大変なんだなぁと思います(笑)。

原田:それでいうと、1社目を辞めて、2社目に転職した時、すでにレンタル移籍の構想があったので、とりあえず名刺を作ってみたんですよ。サイトのドメインも取って、住所と名前を書いて、イベントに行って、「こういうことを考えている」って名刺を配って話してみたり。それで、面白いねって言ってくれる人はいたんですが、片手間ではどうにも進まない。それで、ここままでは実現しなさそうだと思って、だったらやってみようって、覚悟を決めて起業に至るわけです。けれど、最初は契約取れなくて、牛丼を食べていた、という話ですよね(笑)。この、とりあえず名刺を作るとか、人に話してみるとかも、はみだしかもしれませんね。

小国:まず実体もないのに名刺を作ってみるっていいですよね。そうすると、自覚が出るし、何か動き出してくる。

ーはみだすのに、やりたいことはいらない。

小林:では、次の話題にいきましょう。よく、「自分のやりたいことがわからない」という話を聞きますが、やっぱり、はみだしにやりたいことは必要なのでしょうか? 

原田:なくてもいいと思っています。レンタル移籍でも、大企業からベンチャーに挑戦するときに、事前に自分のWILL(ビジョン・ミッション・バリューなど、こうしたいという自らの意志)を考えて出してもらっているんですね。でも、半日考えたら必ず見つかるようなものでもない。それよりも、自分のWILLはなんだろうって考えることがとても大事。

小国:僕の場合、NHKにいるときは、強烈なWILLがあった。めちゃくちゃしんどい時もありましたけど、外にはみだして、ポテンシャルがある会社だと気づいてしまったので、意地でも実現しようって、NHKの価値をしゃぶり尽くして社会に貢献するぞって思っていました。なので、どんな手を使ってでもいいから、この価値を届けきるって決めて、番組を作らないディレクターとして、アプリなどを作り始めるわけです。逆に、今は飛び出しちゃったんで、強烈なWILLがないんですよ。

原田:一般的には、飛び出した後の方が、強いWILLを持っているように思われますよね。

小国:僕は、未知のものとの出会いや人との対話によって、興味がわいてきて、WILLが発動するタイプ。だから最初は興味がなくても、やっているうちにやりたいことになっていく。僕みたいに、ある対象・テーマに対してまったく興味がなかった人間でも、興味を持った瞬間が一瞬でもあったとすれば、それを拡張していくことで、僕と同じように興味のない多くの人を熱狂させられるんじゃないかって。そう思えた時に、WILLというか、「Tele-Vision」を実現したいという思いがわいてきます。

小林:やりたいことというと、「これがしたい」という、わかりやすい何かを求めがちですが、みんな掘り起こせば、こうありたいとか、これを大切にしたいとか、何かしらのWILLは持っていると思うんですよね。それで十分じゃないかと思いますね。そうした自分の考えをベースに行動を起こしていくうちに、何かに出会えるんじゃないかなと。

原田:たとえば企業研修で、「原田さんは起業につながる原体験があっていいですね。僕には原体験がありません。」と言われたことがあるんですね。でも僕はこれまでごく普通のことしかしてきていませんし、同じような経験を持った人は世の中にいっぱいいるわけです。たまたま起業したテーマが過去の体験に関連していることで、原体験という名がついただけの話。そうした「のちに原体験になる」みたいなこともあるので、WILLも同じで、やっていくうちに気づく、みたいなこともあるんじゃないでしょうか。

ーみんなではみだせば、結構なことができる。

小林:これまで、なぜ、はみだすことが良いのか。はみだす際にやりたいことは必要なのかというテーマで話してきました。最後は「はみだしは世界を変えるのか?」という、はみだした先の未来のことを話していければと思いますが。

小国:変えるんじゃないでしょうか。僕が代表理事をやっているNPO法人のdeleteCも、専業スタッフがいないんですね。本業をやりながら関わってくれている。僕もそうです。NPOは、もっと一生懸命やったほうがいいんじゃないかって考えもあるかと思いますが、僕らは「人生の20%くらいがちょうどいい」と思ってやっています。有名な、Googleの20%ルールみたいな感じで、みんながもっといろんな企業やいろんな組織とか関われたらいいんじゃないかなって思っています。やっぱり100%だと煮詰まるし、下手したらやらなくてもいいはずの余計な仕事までし始める。だったらソーシャルな活動でも、ただただ稼ぎたいでも、なんでも良いから、外で自分が持っている時間やスキルを活かしてみると良いと思います。

小林:そうした関わり方によって、世界は変わっていくということでしょうか。

小国:そうですね。一人ひとりのはみだしは小さいかもしれないけど、たとえば20人集まれば、結構なことができる。そうやって世界を変えていけばいいんじゃないかなって。今は、リモートで時間を作りやすくなった人も増えたのではと思いますし、これまでのキャリアや人脈を社内だけでなく、世の中で使ってみたら面白いことが起こるんじゃないですか。

原田:世界をどう定義づけるか、ですけど、少なくとも自分の周りを世界というなら、変わると思います。レンタル移籍で、1年間、会社をはみだした人が、元いた場所に戻ると、周囲に少なからぬ影響を与えて、彼らの周りの人も変わっていくという変化がじわじわと起こっています。いきなり、世界や社会を変えるような大それたものではないかもしれないですが、そういう目の前の変化は起こしていけるんじゃないかと。

小林:たとえ半歩でも、そこに強烈なWILLがなかったとしても、はみだすという行為によって、間違いなく、自分の中では何かが変わっていくのでしょうね。

小国:「はみだしのススメ、はみだしてススメ」。僕はいつもこのメッセージを大事にしているのですが、はみだしのいいところは、危なくなったら逃げればいいということ。いつでも軸足のある場所に戻れるということ。ちなみに「4th place lab」は、はみだしの実験室なので、好きなだけはみだしてみて、違うなと思ったらすぐに戻ってみるのも良いと思います。よくよく見渡せば、はみだしはいろんなところに転がっている。0.1歩からでも、はみだしてみましょう。

Fin

はみだしの実験室
「4th place lab」初期メンバー募集!

はたらく個人のはみだしを応援するプロジェクト「4th place lab」が今年10月からスタート!「4th place lab」は、会社をはみだして、やりたいことを探し、試すことができる場所です。現在、初期メンバーを募集中です。会社の枠を超えて、肩書きやキャリアにとらわれることなく、自分のやりたいことに向き合ってみませんか? 私たちと一緒に「想い」をカタチにしていきましょう。

・締 切:2021年8月15日(日)※ 初期メンバー
・条 件:会社をはみだして、自分のやりたいことをカタチにしてみたい人 ※ 地域や年齢は問いません。
※ フリーランス、自営業者、会社代表者、社会人3年未満の方は除く(3年目未満の方は組織で頑張ってほしいという思いから)
・開 始:2021年10月5日(火)〜
・活 動:毎月 第1週〜第4週の火曜日 20:00-21:30(予定)@ Zoom 
※ チーム制のため、基本的には毎週ご参加いただける方
・期 間:3ヶ月〜を予定
・定 員:20名程度(初期メンバー)
・月会費:無料
・初期費:1万円(「WILL発掘講座」の受講費用です。すでに「WILL発掘講座」を受講した方は不要です)
・詳しくは 4th place lab の公式ページ をご覧ください。
 ※ 4th place lab の公式ページの「Entry」よりご応募ください。お問い合わせはこちらから。

提供:株式会社ローンディール
https://loandeal.jp/

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