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ローンディールの新しい働き方について

はじめまして。
ローンディールで、オペレーションマネージャーとして、レンタル移籍を行う際の契約周りの調整や、運営サポート、法務を担当しているスガイです。

私は2019年12月にローンディールに入社しました。

もともとは新卒で中小企業を支援する経済産業省系列の独立行政法人に勤務していたのですが、結婚・配偶者の転勤・転職・妊娠・出産などライフイベントに応じて働き方を変えながら生きてきたため、常に自分の中に「自分が納得した上で働いていたい」という気持ちがあり、理想の働き方を模索&開拓している中で、レンタル移籍を手掛けるローンディールに出会い転職するに至りました。

そんな私には、入社時のミッションとして、ローンディールの「就業規則を作る」というものがありました。

就業規則とは
労働者の給与規定や労働時間といった労働条件、労働者が遵守すべき職場内の規律やルールなどをまとめた規則のことです。

常時10人以上の従業員を使用する使用者は、労働基準法第89条の規定により、就業規則を作成し、所轄の労働基準監督 署長に届け出なければならないとされています。

わかりやすく言うと、職場のルールブックと言えます。

入社のタイミングで、メンバーも10人を超えたので、自社独自のルールブックを作成することになったのですが、ローンディールという会社は実に不思議な会社で……。

どんなところが不思議かというと……一言で表すならば「驚くほどに自由」なのです。

たとえば、入社して間もない頃、代表の原田から、「髪を切りに行くなら、平日の昼間に行ってきたらいいよ」と言われたことがありました。

私は耳を疑いました。「平日の昼間?」そんなことを言う社長っている? とびっくりしていたのですが、それが普通の会話として出るのがローンディールなのです……。

そんな自由な会社のルールブックを作る。これは、なかなかハードルの高いものでした。

社労士の先生に相談しながら、作成を始めたのですが、現状を整理し、文言に落とし込もうとするたびに、一般的な就業規則の規定になじまず……頭を悩ませ、新しいスタイルの就業規則を作ることになりました。


この記事では、わたしたちローンディールのメンバーがどのように働いているのか、どんなところが自由か、どんな就業規則を作ったのか、という点について書いてみようと思います。

併せて、私には7歳になる男女の双子の子供がいるのですが、子供たちが働くようになったときには、もっと自由に働ける環境であってほしい。性別や制約にとらわれずら誰もが納得して働ける環境であってほしい。そう願っています。

そのための一歩としても、

この記事が新しい働き方を模索している方や、実際に実践している方の就業規則作成の際のお役に立てれば良いなと思っています。(もっとこんな案もあるよ。というご意見もあれば教えて頂けると嬉しいです)

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(1)働く時間が自由

勤務時間について、一般的な会社であれば、9時〜17時まで(休憩時間1時間)というような始業・終業の時間を規定されていることがほとんどだと思います。

しかし、ローンディールの場合はそれがありません……。みんな自由な時間に働いています。(だいたい10時〜始動している感じです。)だからこその、冒頭の「平日美容室いってきなよ。」なわけです。

この状態で、ごく普通の勤務時間を制定したのでは、馴染みません。そこで、実情に合わせて、フレックスタイム制を導入することにしました。

フレックスタイム制とは、従業員が日々の始業・終業時刻を自身で決定して働く事ができる制度です。
必要に応じてコアタイム(必ず勤務しなければいけない時間帯)や、フレキシブルタイム(定められた時間帯で出勤・退勤時間を決めることができる)など一定の制限を設けて業務に支障がないようにすることができるのですが、今回はコアタイムを定めず、スーパーフレックスタイム制を導入しました。

実はこのスーパーフレックスの導入について、社労士の先生からは「本当に大丈夫ですか?」と何度も言われました。というのも、コアタイムを定めないということは、例えば朝10時から定例会議をします。と決めても、必ず勤務しなければならない時間ではないため、その会議への参加は自主性に委ねられるのです。

同様のことが日々起こりうると言われ、「こんなに従業員を信頼しきった就業規則を作って良いのですか? 会社の立場に立って考えてくださいよ!」と何度も言われました(笑)。

結果的に、わたしたちは社労士の先生の心配を感じつつも、フレキシブルタイムを朝5時〜22時までとして、その間に自分の生活スタイルに合わせて、自由にはたらくことを選びました。

子育て中のメンバーが半数を占めるので、中抜けして病院に行くことや、学校行事、子供の習い事の送迎など、みんな柔軟に働いています。もちろん平日の昼間に髪を切りに行くことも可能です。


メンバーの勤怠については、社内で共有してるカレンダーに入力することで、全員のスケジュールを可視化しています。そして、実労働時間を申告することで勤怠管理をしています。細切れに働いた日は、労働時間より休憩時間の方が多くなることもあるぐらい柔軟に働いています。

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(2)働くスタイルが自由

ローンディールで主として働いているメンバーは、原田をのぞき、正社員が4人、短時間正社員が6人、業務委託が3人という構成です。私自身、短時間正社員として勤務しているのですが、この短時間正社員について、自分の働きたいスタイルを選択できるように設計しました。


具体的には以下の月の想定勤務時間の枠の中で、各自が働きやすい日数と時間を組み合わせたパターンを選び、仕事やプライベートの状況に応じて、自由に調整しながら働いています。

【勤務の例】
・月100時間程度:週5日×5時間、週4日×6時間、週3日×8時間
・月120時間程度:週5日×6時間。週4日×8時間
・月140時間程度:週5日×7時間

単に短時間正社員として、勤務時間を一律カットして短くするわけではなく、各自の生活スタイルに合わせて選択できるのは、働く環境としても魅力的なのではないかと感じています。

また、短時間正社員制度の適用について、入社1年経過後から適用するといったルールはないため、入社時から短時間正社員として働ける環境が整っています。

(3)働く場所も自由

今でこそ、新型コロナウィルスの影響で在宅ワーク、テレワーク、リモートワークという言葉があたりまえになってきましたが、昨年12月時点では、まだまだ働く場所が自由というのは、主流な考え方ではなかったように思います。

表参道に「帰りたくなるオフィス」がコンセプトのオフィスを構えている弊社ですが、働く場所についても自由です。

もともとリモートワークも可能でしたが、リモートワークが主となった現在は、意識的にコミュニケーションをとる工夫をしています。

毎日、朝と夕方に自由参加のチェック・インとチェック・アウトという雑談のためのオンラインミーティングの場を設けたり、zoom、slack、tandem、remo、miroといったオンラインコミュニケーションツールを活用して、気軽にコミュニケーションが取れるよう、働きやすい環境を整えています。

それでもやっぱりオフィスに出社したい。という意見も根強く、申告制で分散して好きな時間に好きなように出社しています。

ちなみにオフィスはレイアウトも自由自在です。

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(4)副業も自由

社外活動や副業についても、本業に支障をきたさない限り自由です。兼業・副業規定についても、入社1年経過後から適用するといったルールはないため、会社が認めた者についてはいつでも副業を行うことが可能です。

ローンディールでは、月に1回全メンバーが集まる全社会議を開催するのですが、その中で、今後の組織について(どんな会社でありたいか、どんな風に働きたいか)議論する機会がありました。そのとき……

・居心地がいいと流動性が下がる問題もあるよね。
・新鮮な刺激を与え続けていける関係がいいね。
・個々の成長が促されている状態が理想。
・他の会社で副業してきなよ!
・誰か一人、常にレンタル移籍している状態とかも面白いかも。
・外で得た物を学んで入れてくるのは良いよね。
・距離感が変わるかもしれないけれど、ずっと関わっていたいと思う。

というような意見が出たのがとても印象的でした。ただでさえ自由な集団なのですが、ここまでフラットにオープンに、自組織以外での活躍も求められる組織。というのは珍しいのではないかと思います。

実際、ローンディールには副業しているメンバーも複数います。私自身も副業をしていますが、個人としては自分の時間の使い方を意識するので、生産性が上がりますし、他の組織に触れることで、価値観の広がりを感じます。

組織全体で見たときは、一つの組織に属するだけでなく、他のコミュニティとの交わりをもつメンバーがいるだけで、刺激がありますし、そこから新しい学びを得たり、新しいつながりが生まれたりと、組織全体のメリットも感じています。

なにより、“レンタル移籍”という挑戦者達を応援する事業を行っている私たち自身が、常に新しい環境に触れ挑戦している。というのは大事なことだと思います。

このように、「4つの自由」を軸に、働くメンバーがセルフマネジメントを行うことで、柔軟に働くことができる状態を実現するための就業規則を作成しました。


我が家には双子の小学生がいるので、PTA活動での学校への招集や交通安全のための旗振り当番など、小刻みの業務ができない時間も気にすること無く、柔軟に働けるので、自由に働ける今の環境を、とてもメリットに感じています。


このような環境で自由に働いているわたしたちですが、自由な環境下だからこそ、各自が最大限のパフォーマンスを発揮してレンタル移籍という事業に取り組んでいます。これからもローンディールをよろしくお願いいたします。



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【レンタル移籍とは?】

大手企業の社員が、一定期間ベンチャー企業で事業開発などの取り組みを行う、株式会社ローンディールが提供するプログラム。ベンチャー企業の現場で新しい価値を創りだす実践的な経験を通じて、イノベーションを起こせる人材・組織に変革を起こせる次世代リーダーを育成することを目的に行われている。2015年のサービス開始以降、計38社100名のレンタル移籍が行なわれている(※2020年7月実績)。→詳しくはこちら

提供:株式会社ローンディール
https://loandeal.jp/

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