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「今の仕事が嫌なわけじゃない。でも情熱が持てない」そんな時に試してほしいこと5選

「今の仕事が嫌なわけじゃない…。でも情熱が持てない」
そう思いながらも、どうしていいかわからずにいる人は多いのではないでしょうか。もしくは、「今の職場ではもう情熱を持てない」。そんな風に諦めている方もいるのではないでしょうか。

私たちは、職場を変えなくても自分の動き方を変えることで、情熱を持って働くことはできる、そう考えています。

そのためには、たまたま情熱を傾けられるような仕事や機会が舞い込んでくるのを待っているのではなく、仕事への向き合い方や仲間との関わりを変えてみる、つまり、自分の動き方を変えてみることが大事だと思うのです。

私たちローンディールでは、大企業人材が一定期間ベンチャー企業で働く「レンタル移籍」という仕組みを提供しています。レンタル移籍を経験したみなさんは、ベンチャーで情熱的に働き、大企業に戻った後も熱量高く取り組んでいます。

そこで、移籍経験者のみなさんに、熱量が高まったきっかけをアンケートで聞いてみました。その結果をもとに、仕事の中で実践できる熱量を高める方法を5つご提案したいと思います。

一見、当たり前だと思うこともあるかもしれません。一方で「頭ではわかっていてもできていないこと」も多いのではないでしょうか。ここでは今日からできる小さなステップもご紹介していますので、ぜひ行動のきっかけを掴んでいただけたら幸いです。

01 熱量高い人の話を聞くと、「やりたいこと」に出会える!?


まずは、熱量が高い人に触れてみる機会をつくるということです。
ベンチャーに行くと、経営層だけではなくメンバーの多くが熱量高く働いており、その姿に驚かされるという声をよく聞きます。そうやって熱量が高い人に触れ続けることで、"情熱を取り戻した"、"本気になれた"という意見も多数。

“一緒に働くメンバーの熱量のこもった言動に心が揺さぶられて、「私も本気にならないといけない」と思えるようになった”

”メンバー一人ひとりが「自分が社会をどうしていきたいのか」「自分がどういう人間でありたいのか」という価値観や哲学を、きれいごとではなく等身大で語れる状態で持っていて、年齢や役職関係なく本音でぶつけ合っていた。そうした尊敬できる仲間から多くの刺激を受け続けたことで自分もモチベーション高く取り組めた”

もしも身近にそうした存在がいなかったとしたら、まずは社内で情熱的に行動している人と接点を持つようにしてみるのがおすすめです。その人の話を聞いてみることで、「これなら自分もできそう!」という、やってみたいことに出会えるかもしれません。そうやって、まずは社内で積極的に行動や発信をしている人を探してみてはいかがでしょうか?

社内で見つからない、という場合は社外に探索に行くのも良いでしょう。今はオンラインのセミナーやコミュニティなど、熱量高く活動している人の話を聞く機会がたくさんあります。全然違う業界の人の話を聞いたり、コミュニケーションを取る中で、「これなら自社でもできるかもしれない」、そんな風に新たな視点が得られ、やりたいことのきっかけが掴めるかもしれません。

02 自分の意見や想いを口に出してみると、案外受け入れてもらえる


わかってはいるけど躊躇してしまうのが、自分の意見や想いを伝えるということ。「間違っていたら嫌だから言うのをやめておこう」「立場上こんなことを言ってはいけないのでは」そんな懸念から、自分の意見や想いを飲み込んでしまう人も多いのではないでしょうか。

ベンチャーに行くと、意見を伝えないことには業務が進みません。「自分はどう思うか? どうしたいか?」それが起点となって物事が動いていくからです。最初は怖くても、いざ伝えてみることで「いいね」と賛同してもらえたり、「じゃあ、やってみよう」と受け入れてもらえたりするもの。そうやって、口に出してみると「案外実現できるかもしれない」ということに気付かされるのです。

“自身の想いをぶつけたところ、認められ、その先の可能性が見えてきたことで、熱量が高まった”

“大企業だと個人に決裁権があるわけではないし、確度の低いことを言って周りを動かすことが良くないと思っていた。でも、自分が意見することで事業が良い方向に進む可能性があるのだとしたら言った方がいいんじゃないか、「確度低くても、発信してみるって大事」だと思った”

ベンチャーから大企業に戻った後も、試しに上司に意見をぶつけてみたり、周りに「こうしたい」と自分の意見を伝えてみたところ、無理かもしれないと思い込んでいたのは自分だけで、案外壁は高くなかった、そもそも壁は存在しなかった、そんな話もよく聞きます。

そうやって、自分の「こう思う」「こうしたい」を口にしてみる。そうして仕事の中に自分の想いを増やしていくことで熱量が高まっていくかもしれません。まずは言ってみる、そこからです。

03 周りをよく見渡せば、役に立てることはたくさんある


「これは誰のためになるんだろうか」「この仕事は何の意味があるんだろうか」それがわからないとモチベーションにつながらないのも事実。だからと言って「この仕事はやる意味がない」と諦めるのではなく、「今の仕事を通じてもっと役に立てることはないだろうか」と視点を変えてみることで、やりがいに出会える可能性があります。

ベンチャーでは、「社会をより良くするためにもっと出来ることはないか?」「 お客様のためにもっと役立てることはないか?」みんなが常にそうした問いを持ち、仕事をしていることも多く、そのため、今自分が置かれている環境を最大限に活かそうという発想がベースにあります。何か(誰か)をより良くするために、業務の範囲を超えて(もともと決まっていない場合も多いですが)、行動に移していくのが当たり前だったりするのです。

“これまでは「この仕事は意味がないんじゃないか」と思ってしまうことがあった。「こんなの無駄だ」と思ったり、形式上だけの進め方にしていたりすることがあった。でも今は、どの仕事においても意味を考えたり、どうしたら誰かの役に立つ仕事になるんだろうと考えるようになった”

”頼まれたわけではないが、「今の自分にできることはなんだろう」と考えて、お客さんのためになればと思って自分なりに資料に工夫を加えてみたところ、すごく喜んでもらえた。喜んでもらえることが嬉しくて、また頑張ろうと思えるようになった”

”お客様と接したことで、気持ちに応えたいという思いが湧きあがるのを何度も感じた”

たとえば、普段仕事で関わっている人に困っていることがないかヒアリングしてみるのも良いでしょう。その中から「これならできそう」と、まずは身近で貢献できることを一つずつ増やしていくのはどうでしょうか。貢献できることが増えることで意義を感じられるようになります。意義を持って取り組めば、それがやがて情熱につながっていくかもしれません。


04 何でもいいから未経験のことをやると、本気にならざるを得なくなる


長く同じ組織で同じ仕事をしていると、業務もある程度こなせるようになり、ルーティン化してくるもの。そうなると「情熱が湧いてこない」そんな状態に陥ってしまう人もいるのでは。

ベンチャーでは、社内に知見がなく、誰も正解を知らない中で物事を進めていかなければいけないことも多く、未経験のことを手探りでやっていくのが当たり前だったりします。

そうなると否が応でも一生懸命やらないといけない。そうやって本気にならざるを得ない状況によって、熱量が高まったという声も多くあります。

”経験や知識がないとできないとか、大きなことは自分にはできないと思っていた。でもベンチャーではみんなが新しいことに挑戦していて、やったことがないことであっても、方法を探して一歩ずつ進めていた。それを目の当たりにしたことで、「自分もできるかもしれない」とスイッチが入り、わからないなりに一歩ずつ進めてみた結果、「できる」という実感を得ることができた”

”商談内容にまったくついていけず、これはやばいと実感。大企業では仕事のやり方もわかっていて追い込まれることも少なかったが、わからなすぎる危機感から、なんとかしなければとスイッチが入った”

また、未経験のことに向き合う中で、案外、これまでの経験やスキルが活かせたという声も上がっています。あえて全然違う取り組みをしてこれまでの経験を俯瞰してみることで、経験の価値に気づき、情熱を取り戻したケースもあります。

やった方がいいけど誰も着手できていないことは身近にありませんか。猫の手を借りたいくらい忙しい人はいませんか。探してみると、新しい取り組みは身近にいくらでもあったりする。本業じゃないからたとえうまくいかなくてもOK。そうやって割り切ってみることも大事です。

05 小さくてもいいから責任者になることで、「もっとこうしたい」が生まれる


大きな組織の中にいると、「自分ひとりで責任を持って取り組む」という機会は多くはないかもしれません。そうすると「自分がやらなくても誰かがやってくれる」そんな考えが生まれ、同時に覚悟や情熱も薄れていってしまうのではないでしょうか。

ベンチャーでは、上下立場関係なく、一人ひとりが責任を持って物事を進めていくことが求められます。誰に判断を仰ぐことなく、自分で決断して進めるということです。そうやって「自分が決めないと進まない」という責任感を持たざるを得ない状況によって、情熱のスイッチが入ったという声も多くあります。

“自分で関係者を巻き込まなければ絶対に目標を達成できない状況によってスイッチが入った”

”自分が動かなければいけない状況だったからこそ、自主的なアクションにつながり、その結果できることも増え、見える世界も変わっていった”

“これまでは「誰かがやってくれるから」「自分の部署とは関係ない業務だから、やらなくていいか」という気持ちがあったように思う。しかしプロジェクトを任されて、「自由にやってほしい」と言われた時に、その感覚ではダメだと思った”

ここで大事なのは、責任範囲の大きさではありません。どんなに小さくても「これは自分が責任を持ってやる」と決めて、動くことが大事なのです。責任を任されるのを待つのではなく、「その責任者やります」と自分から手を挙げてみたり、自分で「ここからここまでは責任を持ってやる」と決めて、実行してみるのもおすすめです。

“「自分がやらなければ誰もやる人がいない!」。もしかしたら思い込みかもしれませんが、そう考えることでやる気が湧いてきました”

責任を持って取り組めば本気になれます。本気になれば「もっとこうしたい」と自分のWILLが生まれてきます。WILLは情熱の源です。自然と情熱が湧いてくることでしょう。

* * *

いかがでしたか。
転職や副業など、今の環境を変えることで確かに情熱に出会えることはあります。ですが、環境を変えなくても、自分の動き方を変えるだけで、変化はつくれるはず。私たちは、今いる場所でできる小さな越境を通じて、ひとりでも情熱を持って働く人が増えることを、願っています。


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文:小林こず恵
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