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「社外で育て、社内で活かす」個人と組織の関係性をアップデートし、価値創造の源泉に【「人事のためのオンラインフォーラム」開催に向けて】



人材育成の手法として注目される「越境学習」


「社外で社員を育てよう」そんな取り組みが広まっています。

2015年、私がローンディールという会社を創業した頃には、「そんなことができたらいいけど、会社を説得するのは難しいよね」という感想がほとんどでした。しかし、この「社外で社員を育てる」という考え方は、「越境学習」という言葉と共に、少しずつ浸透してきました。そして現在では、100社を超える企業が私たちの越境プログラムを活用してくださっています。

具体的には、フルタイムでベンチャー企業に挑戦する「レンタル移籍」、3ヶ月×20%でベンチャー企業のプロジェクトに参画する「side project」、週1回90分の時間でベンチャー企業の経営会議に参加する「outsight」といった形で、私たちがご提供できるプログラムの選択肢も多様になりました。

このような変化が実現した背景には、働き方改革・副業解禁・人的資本経営などといった時代的な要因が後押しをしてくれた部分もあります。しかし、何よりも経営者や人事担当者の皆さんの中に「社員に成長機会を届けたい」という強い想いがあるからこそ、この取り組みが広まっているのだと感じます。

その想いに背中を押され、これまで800人以上の方々の挑戦が実現しました。その挑戦に伴走した私たちは、彼らの変化を目の当たりにしてきました。そして、大企業の人事や上司の8割以上が移籍者の挑戦を評価しているという調査結果も出ています。

大企業で働く方々にとって、社外に出ることが大きな成長の機会となるだろうという私たちの仮説は、確信に変わりました。「社外で社員を育てる」という越境学習の取り組みは、「非連続」な形で個人を変化・成長させるのだと。

個と組織の接続が価値創造につながる


では、「越境学習」によって得られた個人の力は、組織や事業の成長に繋がっているのでしょうか。

まず前提として、あらゆる人材育成の取り組みと同様に、個人の成長を直接的に組織や事業成長と関連づけて定量的に評価するのはとても難しいものです。さらに言えば、越境を通じて得られる力は「非連続」なもので、これまで企業が規定してきたスキルセットとは異なるため、組織の中で活かすノウハウが蓄積されていないという要因もあります。

しかし、働き方の価値観が多様化し、生成AIをはじめとした全く新しいテクノロジーが仕事に及ぼす影響が大きくなっていく時代において、会社が規定したスキルではなく、それぞれが独自に持っている個の力を組織や事業の成長と接続することは、より一層重要なことになっていくはずです。

言い換えれば、「社外で社員を育てる」という取り組みを通じて、個人がそれぞれに成長していくほどに、「一人ひとりの力を活かすために組織はどうあるべきか」ということ、つまり経営戦略・人事戦略との接続が重要になっていくのです。そして、この個と組織の接続が、企業における新たな価値創造の源泉となっていくのではないでしょうか。

だからこそ、「社外で社員を育てる」ことと「個の力を組織が活かす」という取り組みはセットで考える必要があり、一過性のトレンドで終わらせてはならないことだと思うのです。

多様な個人を活かすための経営戦略・人事戦略とは


このような課題意識から、「ローンディールフォーラム2024 人を惹きつける会社は、社員を社外で育てている」というオンラインイベントを開催します。

これまでも私たちは事業活動を通じて学んできたことを社会に還元すべく、フォーラムを開催してきました。これまで「人材流動化の先にあるもの」「企業の遠心力と求心力」といったテーマを扱ってきましたが、今年は「社員を社外で育て、組織で活かす」ということに長年向き合ってこられた実践者の皆さまにご登壇をいただき、お話を伺ってまいります。

第一部では、これまで共に越境学習を広めることに挑戦してきたクロスフィールズ代表の小沼大地さん、そして人と組織の関係性について様々な角度から見立てを語ってくださる篠田真貴子さんにご登壇をいただきます。越境学習というものの社会的な意義や、具体的な方法論について、私たちの最新の知見を共有したいと思います。

第二部、第三部ではまさに企業で挑戦をしている方々の、リアルなお話を伺います。第二部は村田製作所の全社人事・事業部人事という異なるお立場のお二方に登壇いただき、それぞれの視点から人事施策のあるべき姿を考えます。

また、第三部では、野村ホールディングスで越境施策の導入を推進された吉田執行役員のお話を伺います。また、越境学習研究の第一人者である、法政大学の石山先生にもお話を伺います。いずれも、うまくいったことばかりでなく、その葛藤も赤裸々に語っていただきたいと思います。

そして第四部では、さらに視点を広げた議論を展開します。企業は社外というものをどのように捉え活用するのかという観点と、だからこそエンゲージメントを高めることの重要性。言い換えれば遠心力と求心力の両面について、4名の経営者が議論を展開します。

これらの4つのセッションを通じて、リアリティのある情報をお届けしてまいります。

それぞれの組織に適した「関係性」を見出す


上記でご紹介したように、今回のフォーラムでは具体事例も交えていろいろな角度から個と組織の関係性について議論を展開していきたいと思います。ただし、おそらく私たちが皆さまの組織に対して何か正解をお届けできるというものではありません。

「社外を活用して社員を育て、その力を組織として活かしていくにはどうしたら良いのか・・・」、このような問いを深く考えるきっかけとして本イベントを活用いただければと思います。そして、実際には参加者の皆さまが自組織で試行錯誤することを通じて、自社や自組織らしい「人と組織の新しい関係性」が生まれていくものだと考えています。

そのため今回のフォーラムでは、インプットにとどまらず、後日、参加者の皆さん同士の対話の機会も設けています。ぜひご活用いただければ幸いです。もちろん、私たちも皆さまとの対話を通じて学ばせていただきます。

人と組織の関係性をアップデートしていきたい。そんなことに関心のある皆さま、ぜひご参加いただき、一緒に議論をしてまいりましょう。
お待ちしています!!

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【参加受付中!】
9/20〜全4回「人事のためのオンラインフォーラム」開催!
「人を惹きつける会社は、社員を社外で育てている」


昨今、企業価値を高めていくためには、仕組みや制度を整えるだけでは、打破できないことがわかってきました。「何をするか」より「誰がするか」。人的資本経営など「人」への注目が一層高まっています。本フォーラムでは、社外で人材を育成している企業の担当者や有識者をお招きし、社外で人を育てる意義や目的、その実態を伺います。さらにはこのような施策を人事戦略でどう位置付けているか、また経営戦略とどう紐づけているか、議論を通して掘り下げてまいります。越境学習の事例が知りたいという方はピッタリの内容になっていますので、お気軽にご参加ください。


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