「自分の弱さを認めたら、仲間ができた」大企業からベンチャーに行ってわかった、仲間を巻き込むために大事なこと5選
01 率直に頼る
まずは「力を借りたい」と素直に伝えてみるということ。大きな組織で働いていると「任されたら全部自分でやらなければいけない」などと考え、抱え込んでしまう方も多いのでは。もしくは、「できないのは甘えているから」などと自らを追い込み、素直に助けが必要であることを吐露できない人もいると思います。でも、ベンチャーではスピーディーにものごとを進めていくため、逐一コミュニケーションを取りながら進めていくことも多かったりします。自分が時間をかけてなんとかするよりも、力を借りて早く進めた方が得策である場合も。そうした環境に身を置いたことで、「手伝って欲しいと言えることがいかに大事か気づいた」、「伝えてみたことで一緒に進めてくれる仲間の存在に気づけた」という声も。
02 関わり方を明確にする
一方で、「手を貸して欲しい」「関わって欲しい」と相手に伝えられたとしても、具体的にどう手を貸して欲しいのか、どのような関わりを望んでいるのか。また、”なぜその人に協力してほしいのか”。そうしたことをうまく相手に伝えられるようにしておくことも重要。大きな組織の中では自らの役割が決まっていることが多いため、「役割だからやる」「役割じゃないからやらない」、そうしたジャッジも多いと思います。ベンチャーでは役割や境界線が明確でないことが当たり前で、自分が「必要だと思うからやる」「意味があるからやる」「やりたいからやる」などの軸で判断をすることも。だからこそ、具体的な関わり方や、なぜ声をかけたのか、そうした背景を相手にしっかり伝えることが、巻き込む上で大事になってきます。
また、明確に伝えるだけではなく、”実感してもらう”ことが大事だと思ったと言う意見も。
03 「思い」を伝える
3つ目は、先程の「なぜ関わって欲しいのか」の逆で、「なぜ自分はこれをやっているのか」という、自分の思いをしっかり伝えることが、相手の共感や応援を得る上でとても大事になってきます。たとえ働く環境や立場は違っても、「思い」に境界線はありません。「思い」は他者とつながる上で欠かせない要素。特にベンチャーでは、実績もなければ完成されたプロダクトもなく、あるのは思いだけという状況も。そんな時に「いかに思いで人を惹きつけるか」「一緒に取り組みたい」「協力したいと思ってもらえるか」が大事だと思ったという意見も多数ありました。
04 本気を見せる
4つ目は向き合う姿勢です。たとえ「思い」があっても、そこに迷いや諦めがあったらどうでしょうか。どこか他人事だったり、本気が見えてこなかったらどうでしょうか。「仮に自信がなかったりしても、本気で挑んでいる姿勢を見せることが大事」、そんな意見もありました。本気でやるから自分ごと化できる、本気でぶつかるから相手を本気にさせることができるわけです。特に、自分の意思を軸に動くことが求められるベンチャーでは、相手を巻き込む際、自らが「本気」であることは欠かせません。
05 近況報告を繰り返す
最後5つ目は、案外大事な“じわじわ巻き込んでいく”ということ。なかなか1度伝えただけでは思うような巻き込み方ができない場合も多かったりします。また、距離が遠くていきなり興味を持ってもらうのは難しいという相手もいるでしょう。
そんな時に有効なのが、発信し続けるということ。相手に届くようになんらかの形で情報を伝え続けるということです。こんな例がありました。メディアを巻き込むために、どんな小さなことでも、「最近こんなことがありました」などアップデートした情報をお知らせし続けたことで、関係構築ができた、というもの。「少しずつ距離を縮めていく」「身近に感じてもらう」ことは、遠い人の巻き込みにおいて有効そう。
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いかがでしたでしょうか。
当然、ご紹介した以外にも様々な巻き込みがありますし、どれかひとつを実行すればうまくいく、という話でもありません。私たちが伝えたいのは「自分は巻き込むのが苦手だから無理」だと諦めないで欲しいということ。自己開示し、誠意を持って相手と接することで、経験がなくても道は開けます。
私たちがレンタル移籍で見てきたのは、そんな景色でした。大企業で巻き込みの経験がなかった人たちが巻き込みの中心になる、そんな物語です。
ぜひ、みなさんも自分なりのやり方で実現していっていただけたら嬉しいです。
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