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大企業からベンチャーに行ってわかった「新しい環境で“自分の力を発揮するために” 大事なこと 5選」

4月を迎え、職場が変わった、立場が変わったなど、新しい環境で働いている人も多いのでは。もしくは、これから何か新しい環境に飛び込みたいと考えている人もいるでしょう。
私たちローンディールは、大企業で働く人が、半年や1年間ベンチャー企業へ行き、大企業ではできない経験をして帰ってくるという「レンタル移籍」というしくみを提供しています。ベンチャーに行く多くの人は、これまで1社しか働いたことがない、しかも1つの部門しか働いたことがないという人もいます。そんな中で業界もスピード感もまったく異なる環境へ飛び込むことになります。
そこで移籍者の皆さんに、未知な環境にいち早く馴染み、自分の力を発揮するためにどんなことをしたのか? アンケートでヒアリング。その中で特徴的な5つをご紹介します。新しい環境で働き始めた方、これから社外で何かやってみたいという方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

01 仲間のWILL(やりたいこと)を知る


ひとつ目はこれ。メンバー個々が何をしたいのか、何を目指しているのかをヒアリングし、WILLを知るということです。そうすることで、自分の仕事が会社やチームの中での役割だけではなく、仲間にとってどんな意味を持つのかを意識して取り組むことができ、動きやすくなったという意見がありました。
チームのビジョンはインプットできても、仲間一人ひとりのそれは、自分から聞かない限り、知る機会は少ないかもしれません。「個人として何を目指しているのか」を知り、意識することで、共感と協力がうまれ、より早く馴染むことができるのではないでしょうか。

“言われるがままに新規案件の推進担当に就いたものの、「なぜその案件をやらねばならないか」に答えられなかったことから、全社視点の必要性を痛感した。その後いろんな社員と話す機会も増えて、仲間の人となりや想いを知ることで仕事で連携しやすくもなったし、自分も一員であることへの当事者意識がわいた”

また、「関係する企業のWILLを知る」という意見もありました。そうやって半径5メートル以内の仲間や企業の思いを知ることは、繋がりを深める上で大事なことかもしれませんね。

02 小さな貢献からはじめる


とにかく、「役に立てることを自分から探して積極的に手を出すことで、認めてもらう機会を多くつくった」という声もありました。未知な環境で最初にぶち当たる壁が「自分はここで何か貢献できるんだろうか」という不安。レンタル移籍の場合、ベンチャーのメンバーが皆、プロフェッショナルとして働く中、自分だけその分野においては未経験ということも多くあります。そこで業務範囲を超えて、何でもいいのでまずは何かひとつでも役に立つことを見つけて行動に移してみる。そうやって小さな貢献をしていくことから、周囲の信頼を得ていったようです。

“とりあえずなんでもやる。本当にささいなことだが、誰かが物を運んでいたら、一緒に手伝います、などといって道すがら話す”

“業務上のことだけでなく、業務からはずれることについても、役に立てるように知識をストックしたり、それらを即時提供できるようにした。また、人が及び腰になりがちな事項にこそ積極的に手を出していった”

“相手の期待値の+5%で返してあげることをした。毎週の打合せでは少しでも打合せの内容が濃くなるよう事前に資料配布。またベンチャーなので前例が少なくデータもないので、少しでもデータを集めて集約した資料を作成して、その場でも考えて発言できるようにしてあげたり、言われなくても議事録を作成してみたりした”

03 何でもインプット&リアクションする


「まずはどっぷり浸かることが大事」という声も目立ちました。中でも、とりあえず情報をインプットしまくる、何にでもリアクションするなどを実践していたようです。ベンチャーではフルリモートで仕事をすることも多く、相手の状況が見えにくいからこそ、インプットによって会話の糸口を見つける、リアクションして関係性を築く、そうやって自分の存在感を示していくことで効果があったそうです。

“情報をたくさん浴び、どっぷりつかりきる。自分に関係ないMTGまで、出られる打合せはすべて出席して情報を浴び、キーワードをメモしまくった”

“まずは社内のどこにでも顔を出した。テレワーク&オンライン打ち合わせの全盛期だったので、チャットにはひたすらリアクション、オンライン会議も可能な限り出るようにした”

“共通メールアドレスで流れてくる内容に関しても、自身がお客様になった気分で読みながら、理解し、情報をインプットした”

04 わからないことは積極的に質問する


「こんなことを質問していいんだろうか」。そうした不安から、聞きたいことがあっても周囲に聞けない、という方も多いのでは。若い頃はできていた、でもベテランになってくると聞きづらいということもありそうですよね。レンタル移籍の場合はほとんどが未経験で現場に行くわけですから、大企業での年齢や立場に関係なく、わからないことはわからないと、素直に教えて欲しいと聞かないと物事が進まないことがあります。

こんな声もありました。「最初はわかったふりをしていた、でも見栄を張らずに聞いてみたところやりやすくなった、関係性が深まった」。まずは自分をさらけ出してしまうことで、肩肘張らずに付き合えるようになるかもしれませんね。

“質問をたくさんしていたので、新入社員よりもすごい吸収力だと褒められた”

“相手が忙しそうであろうが空気を読まずに声をかけてみた”

05  雑談の場をつくる


積極的に雑談の場を作った、という声も多くありました。
最初にご紹介した「共に働く仲間のことを知る」ことにも通じますが、仲間が置かれている状況や、何を考えてるのかなどをじっくり聞き、関係を深めていった様子。

“仕事の内容とは直接関係のない周辺情報も集めるために色々な人と色々な話をした。直接仕事に関係しない人とも一緒に昼ご飯を食べながら話したり、フランクな会話の中で、会社の過去の歴史、周りの人間関係、素性、考え方、経歴など色々わかってくるので、仕事がしやすくなると同時に仕事としても役立つ情報が手に入った”

”雑談(のようなに思える話)がきっかけで意外な事実がわかったりすることがある。また、自分のことも話すことで業務上の悩みにおける相談先を教えてもらったり、過去の経験を話したら相手の悩みの相談を受けたりと馴染めるようになった”

“1on1で個々人の考え方を知る機会を作った。自分の業務の中で何をやってよいのか分からない状況だったので、まずは他のメンバーと話をして、その人がやってる業務は何か?もしもその人が自分の立場だったら何をするかなどを聞いてみた”

リモートで、仕事以外の話をする機会も減ったという方もいるでしょう。
雑談したいと思っている人は案外周りにいたりすると思いますので、声をかけてみると乗ってくれるのでは。自分から声をかけづらい人は「いつでも誘ってください」アピールをしてみるのも良いかもしれませんね。

* * *

いかがでしたでしょうか。ひとつの職場や同じ環境に居続けると、なかなか新しい場に飛び込むのに勇気がいると思います。馴染むのに時間がかかる人もいると思います。それが未知の環境であればあるほど。
ですが、未知な環境に行っても、今まで積み重ねてきたことは必ず生きてきます。だから、まずは自分ができることから小さな行動を起こしていくことが、新しい場でも自分らしく働く上で、大事なのではないでしょうか。
私たちはみなさんの越境を応援しています。

協力:レンタル移籍者のみなさん
文:小林こず恵
提供:株式会社ローンディール

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