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混沌を混沌のままで 【ぼくらは仕事で強くなる vol.12】

連載「ぼくらは仕事で強くなる」は、ローンディール 代表 原田による個人ノートです。組織やマネジメントのこと、自分自身のキャリアについてなど、日々感じていることや取り組んだことを綴っています。週1回程度更新しています。


先日、ある方との対話を通じて気づいたことなんですが、物事を多面的に捉えて、その多様性そのままに表現したい・・・というのが、自分のやりたいことなのだな、と気づきました。そして、今の状況で言うと、物事というのは「働き方」とか「仕事」とか、それにまつわる挑戦、ということです。

今回はそれを自分が忘れないようにするために、書いています。

きっかけは、平田オリザさんの本『演劇入門』。
(先週もちょっとふれたのですが、今の自分にものすごくはまりました。)

演劇とは、リアルに向かっての無限の反復なのだ。その無限の反復の中で、ゆっくりと世界の形が鮮明になっていく。この混沌とした世界を、わかりやすく省略した形で示すのではなく、混沌を混沌のままで、ただ解像度だけをあげていく作業が、いま求められている 。

なぜ、この一文に共感をしたか。


まず、「混沌を混沌のままで」というところ。レンタル移籍という事業をやっているわけですが、本当に各案件ごとに変数が多いんですよね。大企業といっても課題はそれぞれ違うし、本人の経験値も志も、移籍先となるベンチャー企業の事業フェーズやマネジメントスタイルも違う。当然、業種業界、職種の違いもある。だからこそ、一つひとつのドラマがあって、それに毎回感動しつづけていられる。まさに、混沌とした中にある感動という感じです。

ただ、それを私たちは事業としてやっている以上、単発の感動だけではいけないな、という焦燥感が今の私にあります。いろいろな事例を俯瞰してみて、抽象的な、普遍的なものを抽出して、一人でも多くの方に伝えたい。一人ひとりの挑戦が、本当に大きな意義を持っているのだということを、伝えたい。それが、私の課題感でした。そんな中で「混沌を混沌のままで、ただ解像度だけをあげていく」というのがすごいな。混沌のまま解像度を上げる。そこが自分の中でトレードオフだよなという固定観念になっていたのだと思います。

だから今、改めて、自分自身が感じているこの事業の多面性、そしてそのそれぞれの側面にあるリアリティをしっかりと捉えてみようと思うのです。そのためには、一つひとつの出来事と向き合うこと、丁寧に、日々を、対話を大事に過ごしていきたいな、と。

あと、今回の発見を通じて、自分自身に気づいたことがあります。それは、一見矛盾しているもの、だから無理だとあきらめているもの…そういうバイアスに気づいて、その相反するものを繋いでみようと思ったとき、自分は一歩進めるような気がする、ということです。これも、日々の自分の指針になるなぁと思っている次第です。

こうやって、自分に多くの気づきを与えてくれる言葉に出会う、それって幸せな瞬間ですよね。

(写真は・・・そういえば、この前、Siriが自動的に起動していて、Siriさんからこんなコメントをいただきました。これはこれで凄い。笑)


▼ 過去のノートは以下より


【レンタル移籍とは?】

大手企業の社員が、一定期間ベンチャー企業で事業開発などの取り組みを行う、株式会社ローンディールが提供するプログラム。ベンチャー企業の現場で新しい価値を創りだす実践的な経験を通じて、イノベーションを起こせる人材・組織に変革を起こせる次世代リーダーを育成することを目的に行われている。2015年のサービス開始以降、計41社115名のレンタル移籍が行なわれている(※2020年8月実績)。→詳しくはこちら


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