【はみだしのすすめ】”好き”を見つけるには、誰かのハマりごとに付き合うのが早い「Sauna Camp.」 主催 大西洋さん
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【はみだしのすすめ】”好き”を見つけるには、誰かのハマりごとに付き合うのが早い「Sauna Camp.」 主催 大西洋さん

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「4th place lab」では、「組織からとびだすのではなく、はみだそう」をテーマに、はみだしたい研究生のみなさんと一緒に「はみだしの実験」を行っています。その一環で月に1回、はみだしながらやりたいことをカタチにされてきた方々に登壇していただき、はみだしのヒントをお話しいただくオープンイベントを開催。今回は、仲間とともに「Sauna Camp.(以下、サウナキャンプ)」を立ち上げ、ブームの一端を担うまでにプロジェクトを拡大させた大西洋さんにご登場いただき、「好き」をカタチにするための”はみだし方”を伺いました。

▷ 「はみだしのすすめ #01〜#07」(ゲスト:森新さん)の記事はこちら

【はみだしのすすめ #08】
自分が感動したことを周りに広めてみる


大西さんは、もともと出版社で働いていましたが、今から4年前の2017年、仲間とともに、自らが好きな「サウナ」と「キャンプ」を掛け合わせて、「サウナキャンプ」を立ち上げました。その後、サウナ好きの間で徐々に広がり、数々のメディア露出や、大物アーティストとのコラボイベントなどを実現。現在では、テントサウナを普及する活動を始め、サウナ関連の商品企画から、サウナを活用した地域創生なども行っており、とことん「好き」に突き進んで生きています。

そんな大西さんの、はじまりは、海外から取り寄せたテントサウナとの出会いでした。

「もともとキャンプが好きで10年くらいやっていたんですが、その後、漫画『サ道』をきっかけにサウナにハマりました。2016年にまだ日本では浸透していなかったテントサウナをフィンランドから取り寄せて、日本語の説明がなくてよく分からなかったんですが、とりあえず仲間と試してみたところ、これまでにない高揚感というか、あまりの気持ちよさに感動したんです。僕を含めて、体験したみんなの間で『この気持ち良さをぜひ伝えたい!』という思いが芽生えて。当時はテントサウナも、キャンプスタイルで楽しむサウナもまだ日本では殆ど情報がなかったので、魅力を発信しようと仲間とスタートしたのが『サウナキャンプ』でした。なので始めた頃は今みたいな広がりまでは想像していなくて」

「この体験をみんなに知って欲しい。でも情報がない。だったら自分たちでやろう!」。そんな純粋な思いから始まったプロジェクト。どのように発信を行っていったのでしょうか。

「やろうって決めて最初の半年くらいは、発信するネタを作るために、自分たちでテントサウナで楽しむ様子を撮影したりして、まずはコンテンツを溜めていきました。僕が記事をつくれて、カメラマンや広告関係の仕事をしているメンバーがいたので、コンテンツづくりはやりやすかったですね。だいぶネタがそろってきた頃、アカウントを作って、発信を定期的に始めていきました」


【はみだしのすすめ #09】
新しい共通言語をつくってみる

こうして、自らで発信しはじめた「サウナキャンプ」という新しいカルチャー。いきなり多くの人に届けることができたのでしょうか。

「全然そんなことなくて。オウンドメディアからスタートしたので、最初は弱小でしたよ(笑)。ただ、ちょうどキャンプやサウナのブームが来ているときだったのと、その両方をクロスして発信している人たちはいなかったので、他にはないコンテンツというところで、Tiwtterなどでじわじわ広がっていった感じです」

「それから、サウナが広まったきっかけのひとつに『ととのう』という共通言語があると思うんですね。僕らでいうと、『外で入るサウナ』という概念が日本にはまだなかったので、『サウナキャンプ』という新しいカテゴリーや言葉をつくったことで、浸透しやすかったかもしれません」

【はみだしのすすめ #10】
気になる人に声をかけてみる

これまでにない新しい概念が刺さり、世の中のトレンドにも乗り、じわじわと広がっていったというサウナキャンプ。その広がりをより加速させたブレイクポイントについて伺いました。

「やっぱり2019年に、サカナクションさんのカルチャープログラム『NF』とコラボイベントをやらせてもらったことは、みなさんに知ってもらう上で大きなきっかけでしたね。とにかく、興味があるという人をどんどん巻き込んで、イベントなどを次々と仕掛けていったことで、関わる人、できることが増えていった感じです」

「SNSなどで楽しく趣味の話をしていると、自然とネットワークが広がっていきます。そのコミュニケーションがそのまま企画につながることも多い。とりあえず気になる人に声をかけてみて、周りを巻き込んでいくって大事なことだと思いますね」

【はみだしのすすめ #11】
純粋に興味がある人たちの輪をつくる

こうしてどんどん人を巻き込み、サウナ好きの輪を広げていった大西さん。人を巻き込み、ムーブメントを起こしていくコツはなんでしょうか。

「僕の場合、純粋に『サウナが好き』という軸で自然と人が集まって。またその人たちが周りのサウナ好きを呼んで、そこから自然とコンテンツが生まれるという広がり方でした。人を巻き込む際、お願いとか強制じゃないというのが良いのかもしれませんね」

「たとえば以前、あるサウナーが運動不足解消のために、数十キロ歩いてからサウナに行くという企画を一人で実施していました。道中の様子をリアルタイムでツイートしていたので、見てる人がコメントで応援したり、現場まで差し入れ持っていく人が出現したり、結果的にすごく盛り上がったんですね。するとそれを『面白い!』って真似してる人が出てきて。しばらくちょっとしたムーブメントみたいになりましたね。今は進化して、自分の家から数キロ歩いた先のサウナに入るという『歩いてサウナ』っていう企画に変わって、すっかり定着しています。誰かが勝手にやり始めたことから、始まっている良い事例ですね」

「あとは、『これを実現したい』という腹決めをして動いていると、周りが手を貸してくれたりというのはあると思います(笑)」

【はみだしのすすめ #12】
“寝ないでもやりたい”くらいのことを選ぶ

ところで、このようなプロジェクトの拡大に、大西さんはどのように向き合っているのでしょうか。実は大西さん、昼間は家業である保育園の理事業をしていることもあり、動ける時間に限りがあるそう。

「僕は平日の昼間は保育園で働いてるので、夕方5時まではデスクにいるんですよ(笑)。で、終わった後や、土日にサウナキャンプのことをしている。でも全然苦ではなくて。サウナキャンプは、やりたくないことはやらないし、付き合いたくない人とは付き合わないって決めているので、メンタル面は健全というか...。普通の仕事だったら、そういうわけにいかないと思うんですよ。でも僕らは仮にサウナキャンプでお金がもらえなくてもいいと思っているし、他の仕事があるので食いっぱぐれたりしないわけです(笑)」

「基本的に僕の行動基準は、面白いかどうか、本当にそれだけです。やっぱり別の仕事を持ちながら、何かやるっていうことはプライベートの時間を使うということなので、それをやるのに“寝ないでもやりたい”くらいのものを選ばなければ、やる必要はないと思うんですよね。僕は冗談なしに24時間サウナのことを考えてるので、みなさんも、そういうものを見つけたら、全力投球するっていうのがいいんじゃないかなって」

「好きなことであれば損得とか無視して楽しめますし、ちょっと赤字でもやっちゃえみたいな感覚があるんですね。遊びに行くのにお金がかかるのと一緒で大赤字じゃなかったら投資するみたいな。結果的に、そこからつながりやチャンスが広がっていくので」


【はみだしのすすめ #13】
”好き”を見つけるには、誰かのハマりごとに付き合うのが早い

「好きなことに全力投球」と話す大西さんですが、もしも「好きが見つからない」「そこまでハマるものに出会えていない」という人は、どうしたらいいのでしょうか。

「これ、結構重要なところなんですが、放っておいても好きにはならないというか、何かにハマるみたいなことって、訓練がある程度必要なんじゃないかと思っています。僕は元々ハマりにくいタイプだと思っていて、たとえば登山とか、スキューバダイビングとか色々やってきたんですけど、どハマりしなかった」

「サウナとキャンプは、なぜ、ドハマりしたかというと、すごく詳しい人に連れて行ってもらったことがきっかけなんですよ。たまたま誘ってもらって行ったら、衝撃的に良い体験ををさせてもらって。それで『自分でもやってみたい!』ってなって、そこからどんどんハマっていきました」

「なので、誰かすごく詳しい人にいい体験をさせてもらうっていうのが、ハマるきっかけになるんじゃないかなと思いますね。何かをゼロから我流で始めるのは結構難しいじゃないですか。たとえば美術館に行ったときに、見たままを感じるのも大事だけど、ガイド音声や解説があると理解が深まるし、興味も湧く。楽しみ方の1歩目がわかる。それと一緒で、誰かがハマっている何かにはきっと何かがある。そんな目線で誰かのハマりごとに連れて行ってもらうと心が動くかもしれません」

【はみだしのすすめ #14】
100% 誰もやってないことは存在しない。大事なのはアレンジ

最後に。世の中にあらゆるコンテンツがある中で、大西さんのようにオリジナルのものをつくるにはどうしたらいいのでしょうか。

「本当に100%誰もやってないことってあんまりないと思うんですよ。だいたいのことを誰かがやってることを前提にした方がいいと思います。なので既存のものを掛け合わせるのはいいと思いますし、たとえば、まだ日本にないものとか、海外のYouTubeとかメディアとかを見てると、『これ面白い!』みたいなのが結構あったりします。目線を世界に向けちゃうみたいなこともひとつありなのかなと」

「僕らも、モンブラン(ヨーロッパアルプス最高峰)にテントサウナを担いで登っている海外の動画を観て。『これヤバい、これ撮りたい』みたいな衝動というか、激烈なインパクトを受けて、自分たちで世界観を作っていったので。もしみなさんが今気になるものがあったら、『もしもこれを自分がやるなら?』って視点で見てみて、オリジナルにしていくのはありかなと思いますね」


いかがでしたでしょうか。
私は、「”好き”を見つけるのにも訓練が必要」というお話が衝撃でした。
確かに、誰かのハマりごとを一緒に体験することで、「こんな世界があったのか!」と、興味を惹かれるかもしれません。好きが見つからない人は、まずは、誰かのディープな趣味に付き合ってみることから始めてもいいかもしれませんね。

提供= 4th place lab  /  文=小林こず恵

Profile
大西 洋 (おおにし・ひろし) さん
株式会社サウナキャンプ 代表取締役 / 「Sauna Camp.」主宰
1985年、東京都生まれ。株式会社エイ出版社を経て、保育園の運営を行う。2017年、友人と共に「Sauna Camp.(サウナキャンプ)」を立ち上げる。2019年、同プロジェクトを法人化し、株式会社サウナキャンプを設立。現在は、テントサウナを普及する活動を始め、サウナ関連の記事執筆・商品企画から、サウナを活用した地域創生なども行い、サウナを軸に幅広く活動中。
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▷ Twitter@SaunaCamp



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