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【第3章 SLに夢を乗せて 】「大志」を探して 〜IT企業から、絶景に囲まれた老舗鉄道会社へ〜
<過去記事>
第1章 「環境を変えたい!」
第2章「今日も電話が鳴り止まない‼」
—自分へのチャレンジ、そして……
移籍して5ヶ月。
季節は晩秋から冬へと移り変わろうとしている。
紅葉の行楽シーズンを過ぎるとSLの乗車客数も一気に減少し、大井川鐵道は冬の閑散期に突入する。慌ただしい繁忙期を終え、社内はすっかり落ち着いていた。
一方、この頃の菅原は、先日のトレンドマイクロでの面談で「何のために
【第2章 今日も電話が鳴り止まない‼】「大志」を探して 〜IT企業から、絶景に囲まれた老舗鉄道会社へ〜
<過去記事>
第1章 「環境を変えたい!」
—「何をやってもいいよ」と言われて大井川鐵道で、菅原は営業部に配属された。
菅原の業務は、営業部門担当の役員である柴田の指示のもと、「営業部の事業改善」を行うことになるのだが、具体的に何をやるかは決まってはいなかった。
だから「何をやってもいい!」そう言われていた。
「それって、何でも知っていなきゃできないことだよな……」
今まで体系立ててビジネ
【第2章 何者になりたいのか?】「流れ星」を売る男 〜早くプロフェッショナルの一員になりたい〜
<過去記事>
第1章 「プロフェッショナルを目指して、 NTT西日本からベンチャーへ」
—ALE唯一の「広報」として気がつけば、毎日「人工流れ星」のことを考えていた。
梶原が、ALEで任された業務は、取材対応やPRなどを行う「広報」の仕事。移籍したちょうどその頃から、ALEの取り組みが様々なメディアで注目され、岡島社長は毎週のように取材を受けたり、講演会に参加したり、PRのための活動に追われて
【第1章 環境を変えたい!】「大志」を探して 〜IT企業から、絶景に囲まれた老舗鉄道会社へ〜
-東京から静岡県島田市へ静岡県のほぼ中央部に位置する島田市川根町。
ここは、市内でも特に自然豊かな場所。
この町の一角に、大井川鐵道株式会社が運営するSL列車の停車駅「家山駅」がある。木造でできたノスタルジックなこの駅舎は、映画やドラマの撮影などに使われ、春になると、桜トンネルを目当てに多くの観光客が押し寄せる。
2017年の7月のとある休日。
菅原滋(すがわらしげる)は、家山駅に居た。
菅
【最終章 「最小最速最短」の発想で】製薬から音楽の世界へ 〜異業界で見つけた、自分のやりたいこと〜
<過去記事>
第1章 「大鵬薬品から音楽の世界へ」
第2章「あれもダメこれもダメ。「企画」って難しい!」
第3章「思い出した、自分の好きなこと」
ー「さようなら」は音楽とともに移籍終了を目前に、大西は、残せるものは残したいと業務に懸命だった。
しかし、頑張りすぎてしまったせいなのか、終了の数日前に熱を出してしまう。それでも何とか持ち直して最終日を迎えるわけなのだが、大西は、終わりという実感が全く